国内の製造業は人工知能(AI)普及によるデータセンターの需要拡大、造船業界の復活、航空宇宙・防衛産業など需要が沸き起こる一方、イラン情勢や中国との経済摩擦による原材料の高騰、供給不足など課題も浮き彫りになり、日本の製造業 […]
二村機器・二村 忠宏社長「欧州市場の開拓」【特集:メーカートップインタビュー】
自動化・省人化案件に対応

–海外戦略の進捗は。
欧州市場は依然として厳しい状況が続いており、需要を牽引しているのは防衛関連で、自動車関連は低調だ。自動車部品メーカーが防衛分野へ参入する動きも出始めており、当社としても新たな需要を取り込んでいきたい。
一方、電機・電子部品関連は多品種少量生産で市場規模は限定的だが、モーターシャフト加工など生産性や品質向上に対するニーズは着実にあり、既存顧客や日系メーカーとのネットワークを活用しながら市場を開拓する。
–今年の取り組みは。
欧州戦略は継続して推進し、日系メーカーとのつながりを足掛かりに、新たな顧客へアプローチする方針だ。今年はドイツで開催される「AMB」にも初出展する。EMOで得た経験を踏まえ、ドイツだけでなく、オランダやチェコ、ポーランドなど東欧市場も視野に、旋盤メーカーを中心に新規開拓を進めたい。
一方、インド市場は発展に時間がかかるとみて、展示会出展や市場調査を続ける。東南アジアも変化はなく、タイやインドネシアでは自動車関連が伸び悩む一方、他の産業向け需要を取り込みながら販路開拓を進めたい。
–国内市場について。
国内はロボットテクノロジージャパン以降、自動化・省人化関連の案件が増加した。HV関連の更新需要をはじめ、複合加工機向けの特殊対応品やカスタマイズの引き合いも増えており、要望の多い仕様は標準化も検討したい。また、タングステン供給リスクを見据え、超硬材に代わる母材の検討や表面処理技術など代替提案を模索しており、焼入れ鋼におけるハードターニング向けにダイヤモンド砥粒を電着した爪の開発も継続する。
–今後の取り組みは。
技術者不足が懸念される昨今、回転センターの寿命を定量的に把握するセンシング技術や予知保全の研究にも再度取り組み、機械メーカーとの連携を深めながら、24時間稼働に対応した高付加価値の提供を目指したい。
日本産機新聞2026年8月20日号
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