5社が業績予想を上方修正 機械工具上場商社の2026年4‐6月期決算は、全社が増収だった(トラスコ中山、ユニソルホールディングス、MonotaROは1‐6月期、NaITOは2‐4月期)。半導体製造装置向けの設備や工具需要 […]
デジタルカタログを自律的な営業ツールに タカヤコミュケーションズ、検索性の向上で目当ての製品に一足飛び
印刷物やデジタル教材の企画・制作を手掛けるタカヤコミュニケーションズ(大阪市、06・6762・8145)は、多機能デジタルカタログサービスの「スマートデ知カタ」を昨年4月にリリースした。従来のデジタルカタログのように紙面をただ電子化するだけでなく、検索機能や動画表示、顧客ごとに必要なページだけを抽出するパーソナライズ機能、受発注機能などのオプション機能も取り揃える。品番や仕様の多い商材を抱える機械工具商社やメーカーへの提案を進める。
スマートデ知カタ最大の特長は検索性の高さだ。例えば切削工具であれば、ドリルやエンドミルなどの工具種別に加え、工具径や刃数、コーティング、被削材などメーカーが任意に設定した条件で絞り込み検索ができる。用途や材質、寸法、品番など複数条件を組み合わせることで、数千点の品番の中から目的の工具を探し出せる。

検索項目はメーカーごとに自由に設計できる。工具メーカーなら加工用途や被削材、刃数。ベアリングメーカーならサイズや荷重、キャスターメーカーなら取付方法や車輪材質など、各社の製品特性に応じた検索画面を構築。紙カタログでは見つけにくかった製品にも短時間でたどり着けるため、カタログを見る顧客の利便性向上だけでなく、メーカー側にとっては機会損失の低減にもつながる。
利用者ごとに必要な情報だけを抽出した専用カタログを自動生成するパーソナライズ機能も備える。事前に製品ジャンルや用途などを選択すると、総合カタログから必要なページだけを抽出し、「○○様専用カタログ」として表示できる。例えば自動車部品メーカーには自動車向けの工具だけ、金型メーカーには高硬度材加工向け工具だけをまとめて提案することが可能で、営業担当者が顧客ごとに提案資料を作成する手間を省く。
製品ページには動画やアニメーション、取扱説明書なども組み込める。加工中の動画やメンテナンスの方法、製品の構造のアニメーションなどをページ内でそのまま表示できるため、紙カタログでは伝えにくいイメージや使用方法を訴求できる。

カタログ内での受発注機能も搭載できる。ECサイトを新たに構築しなくても、製品ページから数量を入力して注文し、ブラウザ経由で注文内容が送信される。電話やファクスによる受注業務を続ける中小企業でも導入しやすく、段階的なデジタル化を支援する。既存のECサイトや基幹システムとの連携にも対応可能だ。
同社は約15年前からデジタルカタログの開発に取り組んできた。当時普及し始めた電子カタログは、紙をそのままモニターで閲覧するものが主流だったが、デジタルに置き換えるだけでは意味がないと考え、紙とウェブの長所を融合した新たな情報提供の形を模索。その後、教育分野向けのデジタル教材やデジタル教科書で培った技術やコンテンツ制作のノウハウを応用し、今回のスマートデ知カタを開発した。
高西信治社長は「カタログを見る人が迷わず必要な製品にたどり着けることが最も重要。カタログを単なる閲覧ツールではなく、営業活動を支援するプラットフォームへ進化させたい」と話す。

日本産機新聞2026年8月20日号
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