国内の製造業は人工知能(AI)普及によるデータセンターの需要拡大、造船業界の復活、航空宇宙・防衛産業など需要が沸き起こる一方、イラン情勢や中国との経済摩擦による原材料の高騰、供給不足など課題も浮き彫りになり、日本の製造業 […]
サンドビック・コロマント 髙宮 真一カンパニープレジデント「エネルギー専門チームを立ち上げ」【特集:メーカートップインタビュー】
ソフトから工具まで一貫サポート

–上半期を振り返って。
タングステン高騰による供給不安は続いているが、市場は総じて回復基調だ。特に防衛、半導体、エネルギー分野に加え、データセンター関連需要が拡大し、中部圏でも防衛関連の案件が増加している。こうした成長市場を重点分野と位置付け、当社の強みを生かした提案活動を強化したい。
–今年の重点施策は。
切削工具単体ではなく、ソフトウェアから工具選定まで一貫して提供するトータルソリューションを軸に、ユーザーごとに加工課題の解決を進める。組織面で、航空機、自動車、工作機械に続き、エネルギー専門チームを立ち上げ、産業別の提案体制も拡充した。グループ会社のソフトウェア企業との連携も深めており、11月開催予定の「TechDays 2026」では、デジタル技術を融合した幅広い加工ソリューションを提案する。
–拡販したい製品は。
汎用性の高い肩削りフライスカッター「CoroMill MS20」と小径穴加工向けヘッド交換式ドリル「CoroDrill DE10」を拡販したい。今後は大径対応の製品も投入予定でラインアップ強化を図る。また、小物部品の精密加工に最適な「CoroDrill462マイクロドリル(φ0・03~3・0㎜)」の販路開拓も進めたい。
–原材料高への対応は。
以前から超硬工具のリサイクルに注力しており、超硬工具の約6割にリサイクル材を使用している。国内では昨年から「超硬工具リサイクルサービス」を強化し、ウェブでの集荷依頼や買取価格の概算提示、CO2削減量の可視化など利便性を高めた。2028年までにグローバルで使用済み超硬工具を100%回収・リサイクルを目標としている。
–今後の見通しは。
市況は回復基調であり、今後は更なる販売店との連携強化が重要だ。今秋には「経営戦略インテリジェンス2026」の第2回を開催し、市場動向や加工技術に関する情報発信で販売店との協業を深め、互いの新規受注につなげたい。
日本産機新聞2026年8月20日号
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