2026年10月11日(日)

ダイジェット工業・高柳 文雄営業本部長「ユーザーへの安定供給を継続」【特集:メーカートップインタビュー】

インサートの提案を強化

高柳 文雄営業本部長

–今年注力することは。

工具の安定供給を継続することだ。中国によるレアメタル輸出規制の影響でタングステン不足や価格高騰が起きており、全ての工具を今まで通り供給するのは難しい。商品の選別や材料の見直しを行いながら、ユーザーが必要なものはできる限り供給を続け、ユーザーの生産を止めないことを最優先に考える。

–供給を続ける上で一番難しいことは。

加工対象物や加工方法によって求められる工具は千差万別。製品の改廃を進めるうえでニーズはあるが、材料事情から供給を継続できない工具も出てくる。そうしたユーザーには代替工具を提案する。その中心となるのが刃先交換式工具だ。

–具体的には。

ソリッド工具の代替として刃先交換式工具の提案を強化する。例えば、ソリッドエンドミルが1本10万円だとすると、刃先交換式工具はインサート交換のみで済み、数千円にコストを抑えられる。ユーザーからも、ソリッド工具の切り替えの相談が増えており、そこへの提案を狙っていきたい。

–インサートは競合他社も力を入れていて競争が激しいのでは。

当社は「QMミル」「QMマックス」「マックスマスター」「マックスマスターミニ」など、小径加工向けインサートのラインアップが充実している。提案と製品開発を強化し、競合との差別化を図る。

–主力商品のミラーボールは。

仕上加工用工具の「ミラーボール」はインサートの中で一番売れている商品だ。値上げはしているものの、生産能力をフル稼働して供給を続ける。

–10月にインド販売子会社で営業を始める。

アジアではインドが売上トップで成長市場であることは間違いない。ただ、限られた材料を有効活用しながら、国内外のユーザーへの安定供給を継続する。

日本産機新聞2026年8月20日号

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