2026年8月31日(月)

日研工作所・長濱 明治社長「生産性を売る会社に」【特集:メーカートップインタビュー】

最適提案をワンストップで

長濱 明治社長

–足元の受注状況は。

工作機械市場が先導する形で活況を呈している。半導体造装置関連をはじめ、航空・宇宙、造船、防衛などが好調で、工作機械産業に新しい大きな市場が誕生した感がある。

–加工部品も幅広い。

ワーク及び加工内容は微細、小物から大物まで、高精度から荒加工までと幅広く、まさに変種変量生産そのもの。特にAI、そのデータセンタ建設では、発生する熱の冷却や非常電源などインフラ整備に必要な部品の需要が急速に膨らみ始めた。製造現場は自らの人手不足の中で、多様な加工部品の量産と短納期へ対応に追われている。

–多種多様なニーズ。

人手不足に対してまずユーザ様が取り組むのは生産性の向上及び省人化。その場面で、当社は「生産性を提供する会社」でありたい。ではどのようにお手伝いできるか。大から小まで様々な部品を加工するユーザ様において、必要精度、必要納期、ワーク素材、加工量なども異なり、ニーズも種々雑多。1工場内ですら、様々なニーズが存在する。

–ワンストップで提案。

当社はツーリング、円テーブル、リーマを豊富な品揃えで提供しており、各現場ニーズに最適な商品・システムをワンストップで提案できる。当社も多種多様な提案が強みだ。加工中の振動抑制なら「メジャードリームホルダ」、クーラントを良い状態で長期間保たせたいなら「ナノバブル」、機械を止めない、自動化のための防錆に「黒のホルダ」、3軸の機械を4軸、5軸にし、工程集約したいなら円テーブル・・・といった具合だ。ユーザ様のニーズに最適なソリューションを提案するために、経験豊富で加工をよく知る営業マンを中心に技術営業体制を再構築する。

–生産体制強化も。

供給責任を果たすため、生産増強も必要だ。即効性を求めて、現工場の各工程でヒトと機械の配置の最適化を図り、自動化の装置開発と導入でリードタイムの短縮と製品供給体制の強化に努めたい。

日本産機新聞2026年8月20日号

[ トップインタビュー ][ メーカー ][ 工作用機器 ][ 特集 ] カテゴリの関連記事

特集 メーカートップインタビュー② 工作機器メーカー各社に聞く今年注力すること

国内の製造業は人工知能(AI)普及によるデータセンターの需要拡大、造船業界の復活、航空宇宙・防衛産業など需要が沸き起こる一方、イラン情勢や中国との経済摩擦による原材料の高騰、供給不足など課題も浮き彫りになり、日本の製造業 […]

イマオコーポレーション・吉田 浩明専務「マーケットイン製品を開発」【特集:メーカートップインタビュー】

積極投資で増産体制着実に –足元の受注状況は。 半導体製造装置市場にけん引され、主力の機械要素部品(ワンタッチ着脱やハンドル等)と治具部品(工程集約シリーズ、ロボット周辺機器等)の売上が堅調に推移している。今 […]

カブト工業・片原 勇社長「コーティングを代替提案に」【特集:メーカートップインタビュー】

デジタル環境の構築へ –直近の市況は。 今年上半期は回復基調に入り、自動車関連を中心にリピート需要もあり、需要は持ち直している。秋口以降もさらに本格的な需要回復が期待される。 一方で、従来とは異なる動きも見ら […]

トピックス

関連サイト