2026年5月19日(火)

【特集】メーカー各社に聞く「良い工具」−タンガロイ−

多様な要望に応える工具 −製販デジタル化を加速

タンガロイ 執行役員 最高技術責任者 川口 達也氏

現在の開発の方向性は。

 新製品を増やす流れはこれからも変わらない。アイテムが多いほど多様性に富む顧客の選択肢を増やすことができるからだ。毎年50近くの製品を出しているし、発売5年以内の新製品比率65%以上を目標にしている。

 開発の考え方はIMCグループに入って以降変わってきた。世界中で顧客の声が聞けるようになったことは大きい。一方、自らのシーズを基に革新的な製品を出そうという考えが強くなった。シーズとニーズを組み合わせてイノベーティブな製品を増やしていく。

具体的には。

 一つのカッタに3種類のインサートが取り付け可能な「ドゥトリプルミル」や、刃先交換式ドリル「ドリルマイスター」などが最たるところ。いずれも切れ刃を変えることで異なるファンクションが得られるので、経済性も高く、在庫ミニマム化などにつながる。

貴社が考える「いい工具」とは。

 「いい」定義は人や場面で異なる。自動化を進めるユーザーは安定性が必要で、労働時間短縮を求めるなら生産性が高く早く加工が終わる工具がいい。工具管理者は集約できるのがいい工具だ。こうした多様性に応えることが「いい」メーカーだと思う。そのために、新製品を増やしていくし、今後も開発を止めない。

今後の開発の方向性は。

 インダストリー4.0に対応していくために、デジタル化を加速する。工具の国際規格である「ISO13399」への対応は済まし、CAMとの連携性を高めている。また、サービスや情報提供のデジタル化も必要だ。動画を使った工具の使い方などの情報提供や、動力計算ができるアプリケーションなどデジタルツールを強化していく。

流通業界にひとこと。

 販売店はパートナーであり、販売店の言葉は顧客の声の一つ。だから、意見は直言して欲しい。こうした生の声が次の開発にもつながるからだ。

ヘッド交換式ドリル「ドリルマイスター」

 ヘッドを変えるだけで高精度の穴あけや座ぐりができる多機能ドリル。シャンクを変えるだけで同じヘッドで異なるL/Dが得られる。工具集約につながるほか、ヘッドのみの交換なので、超硬の使用量を減らせ、環境負荷低減に貢献する。

日本産機新聞 2021年2月20日

[ インタビュー ][ 切削工具 ][ 日本産機新聞 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

トラスコ中山 最大規模の物流センター「プラネット愛知」が稼働

100万アイテムの在庫へ トラスコ中山は同社最大となる物流センター「プラネット愛知」を5月18日に本格稼働させる。在庫アイテムは62万点、在庫金額85億円からスタートし、2030年をめどに在庫を100万点以上に引き上げる […]

オーエスジーダイヤモンドツール  青山 拓磨社長「唯一無二のメーカーへ」【新社長に聞く】

製造と営業の両輪の同期を オーエスジーグループでダイヤモンド工具事業の中核企業であるオーエスジーダイヤモンドツールの新社長に青山拓磨氏が就任。開発出身で、海外での技術営業・マネジメントで実績を積み、昨年7月に同社に着任。 […]

イスカルジャパン ファーストクラスディーラー総会、製品の安定供給を約束

イスカルジャパン(大阪府豊中市、06・6835・5471)は3月24日、ザ・リッツ・カールトン大阪(大阪市北区)で、有力特約店で構成する「第4回ファーストクラスディーラー(FCD)総会」を開催した。代理店と合わせて、約3 […]

トピックス

関連サイト