2026年5月25日(月)

機械工具商、食品業界に提案広げる【FOOMA JAPAN2025】

世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN2025」(主催:日本食品機械工業会)が、6月10日から13日までの4日間、東京ビッグサイトで開催され、11万人以上が来場した。機械工具商社も出展し、新たな提案を披露。食品業界では、自動化・省人化の需要が根強く、作業スペースの制約から省スペース化も重要なテーマとなっている。こうした課題に対し、様々な製品を組合せた商社ならではの提案や、エンジニアリング力を活かした技術支援などが披露され存在感を示した。

自動化、省スペース化のニーズ強く

立花エレテックは「見える化」「省人化」「AI手洗いシステム」「予兆保全」の4つのテーマで出展。見える化の提案では、情報の一元管理を可能にするSCADAソフトを展示した。三菱電機の「GENESIS64」や、COPA—DATE社の「ZENON」を活用し、製造ラインの稼働状況をモニター上で可視化。工程の見える化と同時に製造データを蓄積することで、継続的な改善に活用する。 

自動化では、中国FAIRNO社の協働ロボットを紹介。本体と筐体を含めて250万円という低価格で、自動化の導入を後押しする。

FAIRNO社製250万円の協働ロボット(立花エレテック)

日伝は京都のスタートアップ企業Keiganが開発した45㎜サイズのAMR「KeiganALI」と、自社開発の運搬支援ロボット「TugRos」を連携させた自動搬送のデモを実施。TugRosは耐荷重100㎏で、テザー(引き綱)を用いて容易に運搬できる。

先導用の自立移動ロボットと連携することで完全自動化を実現し、運搬にかかるコスト削減に貢献する。「日本の食品工場はスペースが限られており、小型AMRの需要が高まっている」と、同社担当者は語る。

AMRと運搬支援ロボを連携させた自動搬送デモ(日伝)

山善はロボットとAMRを活用した梱包パレタイズ搬送の自動化パッケージを披露した。同社が手掛けるロボット用モビリティシステム「ロボこたつ」によるワーク投入から始まり、ロボ・ケーサーによる製函・集積・箱詰め・封函、協働ロボによるパレタイズ、AMRによるパレット搬送まで、全てを一連の自動ラインとして構築。省スペースでの導入が可能な点が来場者の注目を集めた。

梱包パレタイズ搬送を省スペースで自動化(山善)

ユアサ商事はグループ会社のコネクトーム・デザインと共同開発したAIを実装した飲料検査装置「F[ai]ND OUT SP」を出展。機械に瓶をセットし、横回転させることで、AIが異物と泡の判別を行う。目視検査の自動化だけでなく、精度の均一化も実現。1時間で2000本の検査が可能で、酒や醤油メーカーなどにアピールする狙いだ。

ほかにAI作業監視システム「moni—SITE」(参考出展)や、AI活用支援サービスの窓口を設けるなど、AIに特化した提案を行った。

日本産機新聞 2025年6月20日号

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