三洋工具(東京都品川区、小野昌晴社長、03・3490・6821)はこのほど、軟質ゴムの切削加工に特化した超硬エンドミル「VMQE」を開発・新発売した。シリコンゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴムなど多様な素材に対応する。 […]
【特集】メーカー各社に聞く「良い工具」−不二越−
圧倒的性能と高い汎用性 −環境変化に対応する工具−

現在の開発の方向性は。
まず大きな流れとして、工具開発も環境の変化に対応していかなくてはならない。例えば車の電動化や、3Dプリンタの増加で切削加工が減っていく可能性が高い。空飛ぶ車の開発、製品ライフサイクルの短縮化など、環境は激変している。こうした変化に対し、「難削材を効率よく加工したい」、「高品位で安く作りたい」、「汎用機であらゆる加工をしたい」、「高能率で長寿命な加工がしたい」などの多様な要望が出ており、それに応える工具が必要になる。
具体的な製品は。
「アクアREVOシリーズ」がその答えの一つ。これらのニーズの変化に対応するには、圧倒的な加工性能を持つ革命的な工具が必要になる。アクアREVOシリーズは工具に必要な「材料」、「形状」、「コーティング」の3つの要素全てを自社で開発し、圧倒的な性能を実現した。
貴社が考える「いい工具」とは。
汎用工具では1本で何でもできる工具。専用的な工具では用途に合わせダントツの性能を持つのがいい工具だと思う。ただ、両者の融合も必要だ。例えば「HyperZタップ」は、ジェットエンジン向けの専用工具として開発したものをチタン合金用として汎用化した。逆のケースもあり、アクアREVOブランドで開発した技術をニーズに合わせ専用化させていきたい。
今後の開発の方向性は。
アクアREVOブランドで開発した3つの要素を今後もブラッシュアップしていく。そして、ユーザーの生の声を反映し、他社にない独自の工具を開発していく。また、IoT技術を活用して、工具の寿命判定を行うことなどを考えたい。
流通業界にメッセージ。
コロナ禍でユーザーの声を聴く機会が減っている今だからこそ、生の声を届けて欲しい。開発につながる声を届けてもらい、ユーザーと我々をつないで欲しい。
アクアREVOシリーズ
長寿命・高能率・多用途を実現し、「ものづくりの世界に革命(Revolution)を起こす」をコンセプトに開発。工具の基本要素である「材料」「形状」「コーティング」を一新し、切削加工に求められるすべての機能を飛躍的に向上させた。
日本産機新聞 2021年2月20日
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