2026年4月30日(木)

特定イメージを醸成
選ばれる存在に育てる

ブランディング

 知名度アップのために、機械工具業界の企業もテレビCMや新聞広告、バスケットボールやハンドボール、ゴルフ、自動車レースなど各種スポーツをサポートする様々なPR活動を展開している。

 一方で「ブランディング」に注力している企業も増えている。

 「ブランディング」とは、書籍によると「顧客の認識の中に、特定のイメージを醸成すること」が目的であり、「自社あるいは自社製品やサービスの独自性を明確化し、顧客に特定のイメージを醸成することによって選ばれる存在になること」だとしている。つまり、強いブランドを育てること。カルティエやローレックスなどのブランドがそれに当たる。

 「高精度加工なら●●メーカー」「微細加工用切削工具なら■■社」「▲▲社の製品は壊れにくい」、「どんな在庫でも揃えているのは○○商社」「自動化を相談するなら□□社」のように、顧客からのイメージを確立できていたら、勝手に引き合いが集まってくる。激しい競争の中でも、顧客から選んでもらえる。

 イメージは、すぐに確立できるものではない。顧客は企業や製品・サービスと関わるごとにイメージを蓄積していき、結果的に形成されたブランドイメージによって購買の時に意思決定される。顧客から選ばれる存在になれれば、無用な価格競争に巻き込まれず、手間や労力も省くことができる。新規顧客もファン客も増えるだろう。継続的に収益向上につながることになる。人材確保もやりやすくなる。

 自社の独自性をしっかりと発信していくことがブランディングである。これを目指すならば、まず「どんな企業になりたいか」「どんなブランドになりたいか」、つまりブランドイメージをどんなものにしたいかというビジョンを明確にし、その達成のためにどんな策を実行するかを考える。また、製品やパッケージ、カタログやWebサイトなどの販促物のデザインを工夫する。そして、広告やイベント、今ならSNSなどを活用してキャンペーンなどの施策を実施する。これらには全て一貫性が求められる。

 同時に社員のひとりでもビジョンに合わない事をしてしまうと、顧客からの評価は無に帰してしまう。このためには社員全員がブランドビジョンをしっかり認識し、普段の活動や言動を徹底しなければならない。いま一度、脚下照顧したい。

 

日本産機新聞 2020年3月5日

[ コラム ][ 仕事考 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

機械工具業界も入社式、各社トップによる訓示を紹介

今年も機械工具業界にはニューフェイスたちがやってきた。そこで本紙は各社の入社式を取材。社長たちによる新入社員に向けたの激励の訓示を紹介する。 エバオン・前西衛社長「働きやすい環境で」 初めから仕事ができるスーパーマンはい […]

日本レヂボン ディーラー向け研修会、座学で学び実技で体験

日本レヂボン ディーラー向け研修会、座学で学び実技で体験

日本レヂボン(大阪市西区、06・6538・0136)の特約店や販売店で構成されるレヂボン水魚会は3月12日、兵庫職業能力開発促進センター(兵庫県尼崎市)で関西支部の販売実務者研修会を開催した。正会員や特別会員で営業などの […]

三共精機 国内営業部を二部体制に、半導体回復も追い風

三共精機 国内営業部を二部体制に、半導体回復も追い風

26年度の方針説明会開く 機械工具商社の三共精機(京都市南区、075・681・5711)は、京都経済センター(京都市内)にて、2026年度方針説明会を開催し、25年度の売上高は前年比3・7%増の約43億円を見込んだ。26 […]

トピックス

関連サイト