2025年12月23日(火)

三菱マテリアル 過去最大の投資計画
世界の総合工具メーカーへ

三菱マテリアル 鶴巻プレジデント
三菱マテリアル 鶴巻プレジデント

新ブランドも立ち上げ

 三菱マテリアルは5月、九州、大阪、名古屋、東京の全国4カ所で特約店や販売店を集めた三菱拡販戦略会議(MSM)を開き、超硬製品事業の方針を説明した。鶴巻二三男加工事業カンパニープレジデントは、過去最大の投資や、新ブランドを打ち出すなど、変革に挑むことを明かした。

 鶴巻プレジデントは冒頭、今年の事業方針について、「スピードと変革を常に求め、実現し続け、顧客と社員がともにワクワクする活動を進める」と発表。また、「工具メーカーとしての意識を忘れず、世界の総合工具工房を目指す」と示した。

 今年は2004年比で3倍近くの投資を行う。鶴巻プレジデントは「製造のみならず、テクニカルセンターやIT、人員の強化も含めて投資していく」と語った。

 また、3年前から始めた「ワクワクプロジェクト」も継続。マガジンの発行や切削アカデミーも開催していく予定。

DIAEDGEのロゴ

 さらに今春から、加工事業の製品を総称する新しいブランド「DIAEDGE(ダイヤエッジ)」を策定。高品質を表す「DIA」と最先端や親しみを表す「EDGE」を組み合わせた。

 鶴巻プレジデントは、「ブランドが認知されるのは一朝一夕にはできない。流通の皆様と一緒にじっくりと育ていき、市場に広めていきたい」と話した。

 今春から就任した中村伸一バイスプレジデントが営業概況や方針を説明。16年の切削工具販売実績は、前年比6%減だったと報告。17年は4%増を目指すとし、「①お客様の懐に入る②工場(人)を動かす、この2つの活動指針のもとに取り組んでいく」と意気込んだ。

 そのほか、年間表彰や新製品紹介、流通営業部の方針の発表や、トリプル・ウィン・パートナーズ代表の目黒勝道氏による講演なども行われた。

日本産機新聞 平成29年(2017年)6月25日号

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

経済産業省  航空機武器産業課 航空機部品・素材産業室  西山  正室長に聞く【特集:航空機産業-アジアの需要を掴む-】

供給網の強靭化、重要性高まる 経済産業省は2024年4月に「航空機産業戦略」を策定し、今後の方向性を打ち出した。成長のカギの一つとして挙げるのが、サプライチェーン(供給網)の強靭化。安定供給を実現するため、国内に加え、海 […]

航空機部品メーカー・オオナガの取り組み【特集:航空機産業-アジアの需要を掴む-】

ベトナムの格安航空会社(LCC)がボーイングに200機を発注するなど航空機の需要が急拡大しているベトナム。旺盛な航空機の需要増に合わせ、欧米の航空機や部品メーカーが現地でのサプライヤー開拓を進めている。ベトナムで航空機部 […]

航空機産業を支える注目7社の生産財【特集:航空機産業-アジアの需要を掴む-】

アジアでは新興国の人口増加や経済成長、インフラ需要などに伴い、航空機産業は今後さらなる伸びが期待されている。政府もこうした需要拡大を見込み、アジアでの航空機産業へのサプライチェ—ン参画を強化するため、補助金や官民連携など […]

トピックス

関連サイト