流通と連携し回収 超硬工具メーカーが、超硬工具の主原料であるタングステンのリサイクルに力を入れている。地政学的リスクに左右されずに安定して生産できる体制が必要と判断。工場を新設したり、商社や販売店と連携しスクラップの回収 […]
超硬危機に対応する各社のサービス・製品【特集:超硬サプライチェーンを守れ】
タングステンの調達が困難になるなかで、超硬に代わるサービスや製品を推奨する動きも進んでいる。使用済み切削工具を回収し再研磨などをして再び使えるようにしたり、硬さと耐熱性を兼ね備えるサーメット工具を提案したり。タングステンの調達不安が続くなか、工具メーカーが新たな案を打ち出している。
イワタツール「工具リユースサービスを開始」

タングステンの供給不足やスクラップ価格の高騰を背景に、新たに『工具リユースサービス』を開始した。高い割合でタングステンが含まれる使用済み超硬工具は貴重な資源であり、適切な回収と再資源化を図ることが重要になっている。
『工具リユースサービス』は直接ユーザーから使用した工具を再研磨可能なものであれば、スクラップ市場価格より高く買い取り、再研磨、品質確認を行った上で、リユース品として販売する仕組み。対象製品はヘリカル加工エンドミル「ドリルミル」をはじめ、トグロンハードシリーズ、トグロンマルチチャンファー、SPセンターなどで、従来、スクラップ処分していた工具を有効活用できるためコスト削減に貢献するほか、資源の有効利用や超硬リサイクルの生産能力不足の解決につながる。
「まとまった数量を回収・再利用できる点も強み」と岩田昌尚社長。量産現場で使用された工具は摩耗状態も均一に近く、再研磨後も安定した性能が期待でき、同サービスを通じて国内の資源循環を加速させる。
オーエスジーダイヤモンドツール「ダイヤモンド工具再生サービス」

オーエスジーダイヤモンドツールは、摩耗して廃棄を待つ超硬インサート・バイトをダイヤモンド工具に再生するサービスを展開し、好評を得ている。廃棄予定の超硬を「溶かして粉体に戻す」のではなく、「形状を保ったまま母材として再使用する」という発想だ。鉄系加工向けにはCBNでの再生対応を進める。
母材費が不要となるため、ユーザーは取得コストを抑えてダイヤモンド工具を購入できる。既存のホルダ・治具・NCプログラムを変更せずに使用できるのでありがたい。
超硬の刃先の摩耗部を除去したうえで、単結晶ダイヤモンドやPCDを接合・研磨するため、刃先の性能は新品水準。用途に応じた高機能化が可能で、元の超硬インサートより上位の工具として生まれ変わる。超硬に比べ工具寿命が大幅に延び、工具の交換本数すなわちタングステンの消費量が減ることになる。
今後は、エンドミル、リーマ、ドリルなどの丸物工具の再生へ拡大。レーザー加工技術の活用により、より小型かつ複雑形状の工具の再生に対応していく。
京セラ「鋼加工用ハイブリッドサーメットPV720/PV730」

オーエスジーダイヤモンドツールは、摩耗して廃棄を待つ超硬インサート・バイトをダイヤモンド工具に再生するサービスを展開し、好評を得ている。廃棄予定の超硬を「溶かして粉体に戻す」のではなく、「形状を保ったまま母材として再使用する」という発想だ。鉄系加工向けにはCBNでの再生対応を進める。
母材費が不要となるため、ユーザーは取得コストを抑えてダイヤモンド工具を購入できる。既存のホルダ・治具・NCプログラムを変更せずに使用できるのでありがたい。
超硬の刃先の摩耗部を除去したうえで、単結晶ダイヤモンドやPCDを接合・研磨するため、刃先の性能は新品水準。用途に応じた高機能化が可能で、元の超硬インサートより上位の工具として生まれ変わる。超硬に比べ工具寿命が大幅に延び、工具の交換本数すなわちタングステンの消費量が減ることになる。
今後は、エンドミル、リーマ、ドリルなどの丸物工具の再生へ拡大。レーザー加工技術の活用により、より小型かつ複雑形状の工具の再生に対応していく。
サンドビック・コロマント「ヘッド交換式ドリルCoroDrill DE10」

従来のヘッド交換式ドリルで課題だったクランプ信頼性やボディ寿命を刷新した次世代ドリル。
最大の特長は加工中の切削力を利用し、ヘッドを強固に締め付ける独自インターフェースを採用。高いクランプ力と優れた求心性を実現し、安定した穴品質を確保。新開発のジオメトリと最適化されたボディ設計で、高送り加工、優れた切りくず排出性能、長寿命化を実現。工具交換頻度の低減や効率的な工具運用を通じて生産性向上に寄与。
評価試験では100回のヘッド着脱後でも他社品比で2倍以上のクランプ力を維持。実加工では低合金鋼加工で工具寿命100%向上、オーステナイト系ステンレス鋼でも生産性57%向上と工具寿命43%向上した事例もあり、加工安定性と長寿命化でユーザーのトータルコスト低減に貢献。
ラインアップは小径領域φ9.00~17.99㎜に加え、φ18㎜以上の大径領域を対象とする新コンセプトの導入を予定。幅広い穴径や加工条件への対応力をさらに高めることで、多様な産業分野における生産性向上と加工安定性を訴求する。
日本産機新聞2026年9月20日号
国内循環フローの確立が急務 タングステン価格の高騰や調達の難しさは今も続く。その対応策として、国内での超硬工具のリサイクルは欠かせない。日本機械工具工業会では今年5月にリサイクルを推進すべく「改定版リサイクルガイドライン […]
存続会社はタンガロイに タンガロイ(福島県いわき市、0246・36・8501)とNTKカッティングツールズ(愛知県小牧市、0568・76・1270)はこのほど、2027年1月1日付で合併すると発表した。存続会社はタンガロ […]






