出荷待ちの荷物も効率的に管理 ねじ卸大手のサンコーインダストリー(大阪市西区、06・6539・3535)の新物流倉庫が、東大阪市荒本北に完成し、10月1日に竣工式が執り行われ、14日より稼働を開始した。 新倉庫は敷地面積 […]
明治機械製作所 福田 浩二社長「今年はベース作りの1年」【特集:メーカートップインタビュー】
「人材育成でボトムアップを」

社長に就任して。
これまで『特殊の明治』と『海外強化』を軸に据え、成果も出始めている。空気圧縮機はレーザー加工機向けブースターコンプレッサが伸びたことで特殊比率50%に達した。海外強化もSNSを通じ、スペイン、アメリカなど売上を伸ばし、海外比率は9%まで到達している。今後も特殊比率の拡大、海外市場の開拓を視野に、今年は中長期的な成長を遂げるベース作りの年と考えている。
注力することは。
ニーズの多様化やSDGsに貢献する製品開発を進めている。空気圧縮機ではエンジン駆動コンプレッサの電動化、塗装機器は食品関連向けに節水効果製品のリニューアルや水性塗料用スプレーガンの開発を行っており、製品を通じて社会や環境に優しい企業を目指す。
現状の課題は。
部署間のコミュニケーションが闊達でないと開発遅延、市場ニーズに対する認識のズレが生じる。そこで新たな営業支援ツールを導入し、業務効率化、情報共有化を図り、全員の足並みを揃えたい。
また、若手社員の個性、自己実現、モチベーション向上につながる仕組みも不可欠。社内プロジェクトとして新たな人事評価制度を設ける。全員が開発・経営の意識を持つことは理念である『自主創造・開発一路』の精神にも通じ、新しいことにチャレンジできる土俵を作っていきたい。
営業施策としては。
今期は100周年モデルのスプレーガンF111の販売やブースターコンプレッサのブロー成型用や船舶向けの用途拡大にも注力する。海外比率を高めるために各市場に応じた製品仕様などバリエーションも増やしていく予定だ。
さらにはマーケティング強化を図り、従来方法のみならず、SNS、メルマガなどデジタルマーケティングに注力しながら新規開拓を図ることで、今期は6年連続増収となる売上高44億円(前期比5%増)を目指す。
日本産機新聞2025年9月20日号
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