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協育歯車工業・井田 斉昭社長「量産の樹脂小型歯車市場に参入」【特集:メーカートップインタビュー】
樹脂や金型メーカーと協業

–今年注力することは。
小型の精密樹脂歯車の量産市場に参入する。5月に化学メーカーの大塚化学(大阪市中央区)と、その子会社で金型や成形まで手掛けるhakkai(新潟県南魚沼市)と業務提携した。3社がタッグを組み、小型の樹脂歯車の市場を開拓する。
–なぜ協業に至ったのか。
当社が強みとするのは、金属や樹脂を切削加工した小型歯車やギアで、試作や数百個までの小ロットをメインに展開してきた。これまでも「月産1万個以上の量産には対応できないのか」という問い合わせを頂くこともあり、いずれ手掛けたいと思っていた。しかし、量産歯車となると、設備投資や人員の拡充が必要になる。協業で投資負担が少なく、量産市場に参入できるし、3社の強みを活かせると判断した。
–目的は。
小型精密の樹脂歯車の市場規模は分からないが、部品の小型化や軽量化で拡大しているのは間違いない。特にロボットや電子機器などで採用が増えている。3社の知見を持ちより、こうした市場を開拓する。
–3社の具体的な役割や取り組みは。
大塚化学は精密な樹脂歯車に最適な超微細な繊維を配合した複合材料「ポチコン」を含め、樹脂材料と材料に関する知見を提供する。当社は歯車の打ち合わせや営業を行う。仕様が決まった歯車の金型と量産をhakkaiが手掛ける。当社にとって、大塚化学からは樹脂の知見を学ぶことで、素材選定から歯車を提案できるなど、営業の幅が広がると考えている。
–今後については。
JIMTOFで協業をPRし、年内に樹脂の小型歯車で、複数の案件を確保したい。また、金属歯車分野でも他社とアライアンスを組むなどして、量産を検討していく。将来的には、歯車に関することなら「できない」と言わない、コンサルティング機能を備えた「歯車専門のエンジニアリング企業」を目指したい。
日本産機新聞2026年9月5日号
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