2026年10月29日(木)

加茂精工・今瀬  玄太社長「メカトロ分野へ事業領域拡大」【特集:メーカートップインタビュー】

開発型企業としてニッチトップを追究

今瀬  玄太社長

–足元の事業環境は。

昨夏以降、機械、半導体業界が回復傾向に入り、当社も春先から受注が増加している。製品ではTCGシリーズが好調で、半導体関連での採用が増えてきた。今後も半導体関連の投資を追い風に需要拡大を期待している。

–今年の取り組みは。

機械要素部品に加えてメカトロ製品の事業化を目指す。現在、マシニングセンタで加工ワークを効率的にチャッキングする「電動チャック」の開発に着手し、今年のJIMTOFで参考出品する。デモも披露し、新たな市場の開拓につなげたい。加えて、機械装置の設計・製作企業を対象にM&Aも引き続き検討する。

–製品開発では。

「TLS(TCG潤滑供給システム)」のクリーンルーム仕様を年内に発売する予定のほか、TCGシリーズ向け専用ベアリングの共同開発にも取り組んでいる。従来比で約30%許容荷重を向上させることを目標に、製品の長寿命化や高耐久性による適用分野の拡大や販路拡大を狙う。

–販売・生産体制は。

昨年の東京営業所に続き、関西にも営業所を開設する予定だ。営業人員も拡充する一方、Webマーケティングを強化し、インスタやYouTubeなどSNSによる製品PRに取り組む。

生産面では旋盤2台と協働ロボットを導入した。生産性向上を図り、豊富な案件に対応したい。

–海外市場の状況は。

中国で積極的に販路開拓を行い、半導体や航空機関連の受注が伸びた。日本とは異なり、TCGシリーズの大口径タイプの需要が強い。韓国市場も好調を維持しており、今後も売上拡大に努める。

–今後の見通しは。

今期はグループ売上高23億円を達成できる見通しで、来期以降も良好な市況が続くとみている。2030年にグループ売上高35億円を目標に据え、「開発型企業」をテーマにニッチトップを目指す。機械要素、機械加工、メカトロ製品と領域拡大に努め、これまでにない新たな価値を提供したい。

日本産機新聞2026年9月5日号

[ トップインタビュー ][ メーカー ][ 伝導装置用品 ] カテゴリの関連記事

【Innovation!】コンプレッサ・周辺機器 省エネによる高効率・安定稼働

省エネによる環境負荷低減に加え、電気料金の上昇に伴い、省エネによるエネルギーコスト削減が重要になっている。工場の3~4割の電力使用量を占めるコンプレッサの最適な選択や運用を求めるユーザーは多い。こうした声に対応するため、 […]

FingerVisionがフィジカルAIの現在地を語る

FingerVisionがフィジカルAIの現在地を語る

視触覚センサでロボットの応用範囲を拡大 9月7日、グラングリーン大阪(大阪市北区)で「次世代テックフォーラム・トータルコーディネート会議『2030年代の技術予測から読み解くビジネスチャンス』」(主催:大阪商工会議所、共催 […]

搬送の自動化・効率化に貢献する注目3社の製品【特集:搬送の自動化・効率化】

ロボット活用などによって機械加工の効率化・自動化は進む一方、ラインや工場間の搬送の効率化は遅れがちだ。ある商社幹部は「人手不足が加速し、難度が高いため後回しにされてきた搬送や梱包の効率化を求める声は多い」と話す。こうした […]

記事ジャンル

関連サイト