2026年11月5日(木)

半導体装置部品、26年度の需要予測を6兆5502億円に上方修正

半導体製造装置の部品メーカーが生産力を高めるため設備投資を強化している。増産を計画している装置メーカーの要望に応えるためだ。半導体需要が増えるなか、装置生産はこれからも右肩上がりで増える。工作機械メーカーは生産性を高め、旺盛な投資需要に応える。

日本半導体製造装置協会は2026年度の装置販売額予測を6兆5502億円と年初予想から1兆498億円上方修正した

装置部品を手掛ける池松機工(熊本県大津町)は今年11月、美咲野第2工場を開設する。第1工場と同じ広さで、工作機械を最大10台置ける。まずマシニングセンタ2台とワーク供給用のロボットを稼働させる。毎年、工作機械を2台ずつ導入し5年後にも10台を稼働させる計画だ。

開発品や小ロット品を主力とする本社工場に対し、美咲野工場は高難度の中・大ロット品を生産する。5軸加工やロボットによる自動化技術を駆使し、効率良く、高品質に加工する。生産性を最大限に高め、競争力のある高付加価値の部品を量産する。

美咲野工場は5年後に第3工場を新設する。自動化をさらに進め、生産能力を高める。長井敏哉社長は、「生産効率や加工技術、付加価値を高めるため毎年2~3億円設備投資していく」。高みを目指してチャレンジし続け装置メーカーの要望に応える。

その背景にあるのは半導体製造装置の需要増加だ。世界の半導体市場が成長し、AIサーバー向け半導体などの投資は急拡大している。日本半導体製造装置協会は2026年度の装置販売額予測を前年度比26%増の6兆5502億円と発表。年初予想から1兆498億円上方修正した。

販売額は、27年度に同13%増の7兆4017億円、28年度に同5%増の7兆7718億円と予測しており、高い水準で投資が続く。東京エレクトロンやアドバンテストなど装置メーカーは生産体制を強化し増産していく。

工作機械は装置部品向けの需要が増えている。あるマシニングセンタメーカーは昨年後半から受注が増え始め、今年5月には10~15%増えた。立形、横形、大型、小型など様々で、年内この好調が続き、いずれ納期が伸びるとみる。装置部品メーカーの要望に応えるため工場の生産性を高める。

ある切削工具メーカーも、装置部品の加工向けの需要が増えているという。装置の真空チャンバーには、ガスの放出が少なく、軽量で加工しやすいアルミが用いられる。アルミ加工用として独自のDLCコーティングを採用した工具シリーズを拡充していくという。

日本産機新聞2026年7月20日号

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