AIの普及に伴うデータセンター需要の拡大に加え、航空機、防衛、造船など幅広い分野で追い風が吹く国内の製造業。一方、イラン情勢を背景とした原油価格や原材料の高騰、供給不安など、経営環境には不透明感も漂う。変化の波をどう捉え […]
HexagonMI・池谷 望社長「豊かさ支える品質を」【特集:メーカートップインタビュー】
日本ものづくり技術の知識継承に貢献

–今年注力することは。
今年からブランドメッセージを「Quality for life」としており、その浸透に注力する。メッセージの意図は「品質は完成品の合否判断だけでなく、人々の安全や安心、豊かな暮らしを支える基盤」だということ。その基盤を提供できる企業を目指す。
特に製造業では人材不足が進む一方、求められる品質水準は高まっている。ただ、人手不足以上に深刻なのは熟練者が持つ知識やノウハウが失われることだと思う。品質に関わる知見を継承し、組織全体で活用できる仕組みづくりが重要で、それを支援する取り組みを強化している。
–例えばどんな製品か。
その一つがJIMTOFで新たなAI機能を発表するCAM「Esprit Edge」だ。新機能の「ProPlanAI」は、加工条件・ノウハウや工具選定などの熟練者の知識を学習し、最適な加工プログラム・ルールの作成を支援する。これまで熟練者に依存していた知識を蓄積・活用できるため、技能継承や生産性向上に貢献できる。
–ほかには。
モジュール自動化システム「PRESTO」もその一つだ。ロボットや測定機器を組み合わせ、検査工程の自動化と標準化を実現するソリューションで、自動車や航空宇宙業界を中心に採用が広がっている。また、本社のスウェーデンで発表した産業用ヒューマノイドロボット「AEON」は、ヨーロッパの自動車メーカーでの採用が進んでいる。将来的には日本市場でも紹介される機会があることを期待している。
–今後については。
品質は設計段階から組み込まれ、製造工程や品質保証などサプライチェーン全体で活用していくことが重要になる。さらに、AIなどの活用が進む中、品質は企業競争力を支える重要な経営基盤になっていく。こうした価値を日本のお客様に届け、「Quality for life」の実現に貢献していきたい。
日本産機新聞2026年9月20日号
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