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京都機械工具・伊吹 和彦社長「nepros IDで航空機市場を開拓」
2030年までに売上高100億円

–前期を総括すると。
「nepros ID(RFID搭載工具)」「TRASAS」「北米市場」の3分野に加え、これらを支えるSCM強化を推進した。今期は従来の長期戦略を見直し、新5カ年計画「Restart KTC vision 2030」を掲げ、2030年までに売上高を現状の約80億円から100億円、営業利益10億円を目標に戦略的な投資を進めていく。
–航空市場向けの展開は。
北米の航空機製造・MRO市場を中心に、アジアはシンガポールを視野に航空機整備市場の開拓を進めている。航空業界は工具の紛失が重大事故につながる可能性があるため、工具管理の高度化が求められる。「nepros ID」は金属対応UHFを採用し、360度あらゆる方向から工具を探索できるのが強みだ。昨年は日本企業で初めて「MRO Asia‐Pacific Award」の「MROテクノロジー年間最優秀賞」を受賞し、現在は採用に向けて認証試験も進んでいる。新たに開発専門部を設け、ラインアップ拡充を図りながら、国内も重工業や鉄道分野へ展開を図る。
–通信機能付き「TRASAS」の戦略は。
工具とソフトウェアを組み合わせたソリューション提案を強化する。10月にはタイヤのボルト締付トルクを管理するアプリケーション「e‐整備TIRE」を発売する予定で、車種ごとに異なるトルク値を管理することで締め忘れの防止ほか、作業工程の見える化、トレーサビリティ強化、作業者負担の軽減など安全性向上に貢献したい。
–海外市場の開拓方針は。
北米では自動車アフターマーケット市場の開拓を進める。ツールトラック活動を起点に最高品質の「nepros」の販売を強化し、海外売上比率の向上を目指したい。
–今後の方向性は。
生産工場の自動化・省力化の投資を継続しつつ、新たな市場開拓と戦略的な投資で持続的な成長につなげる考えだ。
日本産機新聞2026年9月20日号
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