2026年6月29日(月)

サンドビック・コロマント「経営戦略インテリジェンス2026」を発表、国内の工具需要を喚起

サンドビック・コロマントは2026年ならびに来年以降の切削工具や産業別・地域別での需要を予測した『経営戦略インテリジェンス2026』を発表。メーカー側から積極的に工具需要など情報発信することで、ビジネス創出の機会につながることを期待した。

冒頭で髙宮真一カンパニープレジデントは「今回が第一回目となる経営戦略インテリジェンスはグローバル、日本の産業、地域特性を販売店の経営者、営業の方々と共有し、これからのビジネスに活かすことが目的」と説明し、切削工具の需要予測や各産業、地域別の動向を解説した。

まず、切削工具需要予測として購買担当者景気指数を紹介(50以上の指数なら景気拡大)。日本は昨年12月、今年1月と50以上となり拡大傾向が続いている。中国も50越え、インドも1月は55・4と高い水準を維持しているほか、ドイツやアメリカも50を超えた。

一方、アジア圏の産業別で見た場合、航空宇宙、防衛、半導体製造装置など全産業で前年対比+3%以上の増加を示す。自動車産業も成長を見せ、27年と28年は微増を予測。工作機械は成長するが、来年以降に5軸や複合加工機など高付加価値な機種へのシフトで工具の需要が落ちるとし、金型も今年は成長するものの、来年以降は半導体やEVの状況次第で変化する。

国内の地域別予測(各産業団体の発表と同社の予測を交えたもの)では、航空宇宙や防衛、半導体製造装置、エネルギー関連は高い水準をキープ。特に高効率なエネルギーシステム(熱電併給)の設備によるガスタービンの需要が日本全国で高まるという。

国内の地域別製造業の市況は半導体や電子部品、自動車の回復が見込める東北、中部は回復傾向にあるが、関東、近畿、中国は半導体製造装置あるいは電気・情報通信など一部の産業で改善する。注目されている造船では四国を中心に好調が続き、九州も半導体製造装置関連の部品加工が今年秋口まで需要拡大を見込む。そのため、省人化や半自動化につながるコロマントキャプトクイックチェンジやCAM・シミュレーションを交えたトータル提案で需要開拓を進める考えだ。

また、懸念されるタングステン供給について髙宮氏は「自社鉱山ならびにタングステン製造企業の買収、コバルトやニッケルの調達フレームワークの確立で供給不安はない」と力強く語った。同社では継続的に年数回の配信を検討している。

日本産機新聞2026年5月5日号

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