2025年7月7日(月)

三叉路

 〇…コロナウイルスの影響で大半のイベントが中止になっている東京都機械工具商業協同組合は、できるイベントからテレビ会議で行うことを決めた。議論の段階から、する、しないではなく、「何を使うか」と話し合うほど決定は早かった。

 〇…コロナが契機とはいえ、これほど一気に広がったコミュニケーションツールはないのではないか。ある大学の客員教授は、「テレビ会議の浸透度によっては営業のあり方に大きな変化をもたらす」と指摘する。

 〇…最大の変化は「距離が無くなること」。テレビ会議でできることが増えるので、営業所が減る代わりにウェブ上に営業所ができる。できる営業ほどパソコンの前から動けなくなる。コミュニケーション能力に長け、技術力のある地方のディラーが都内でシェアを伸ばす。その教授はこんな世界を想像する。

 〇…変化の最中にあって、どうなるかは分からない。ただ不変なのは、ツールは何であれ顧客が望む時に必要で最適なコミュニケーションが取れるかどうかだ。テレビ会議で何ができるのか。対面で会話することの意味は何か。改めて、コミュニケーションのあり方を考えたい。

[ コラム ][ 三叉路 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

第37回 ものづくりワールド東京 注目の出展製品

製造業の課題解決を後押し 10の専門展示会に1800社が集結 10の専門展示会で構成される「ものづくりワールド[東京]」は、機械や工具、ソフトウエアやシステムメーカーなど、製造業に関連するさまざまな企業が出展する。出展内 […]

裾野の広がり、多様な視点【現場考】

ギアチェンジは必要 日本能率協会の2023年の調査によると「管理職を目指したくない」と答えた一般社員の比率は77・3%で、5年前と比べ、5%も上昇したという。一般社員から見ると管理職が「魅力的ではない」と映るようだ。 「 […]

日伝  運搬支援ロボット「TugRos」を販売強化

資材の荷受け場などで人手不足に困っているが、プログラム設定が必要で高額な無人搬送車(AGV)や自律搬送ロボット(AMR)の導入に二の足を踏んでいる。そんなユーザーに今人気なのが、日伝(大阪市中央区、06・7637・700 […]

トピックス

関連サイト