2024年11月23日(土)

ワーク油分、切粉を除去
育良精機

現場汚さずブロー

 育良精機(茨城県つくば市、029-869-1212)はこのほど、ワークに付着した切削油や切り粉を除去する「パーツブロークリーナー」の幅500㎜タイプ「ISK‐PBC500」(写真)を発売した。従来の300㎜タイプ「ISK‐PBC300」に比べ、大きなワークや長尺のシャフトなどに対応するほか、作業スペースが広いため作業性が向上する。

 加工後のワークに付着した切削油や切り粉は今まで、エアブローで工場の床に直接落とすか、加工機内で作業していた。ただ、現場が汚れるほか、加工機内での場合は加工中に作業が行えないなどの課題があった。

 「パーツブロークリーナー」は移動式のエアブロー装置で、ブローガンを握るかフットペダルを踏むことによってワークをブローし、加工油や切り粉を落とすことが可能。また、同時かつ瞬時に吸引、回収するため、現場を汚さずに作業することができる。

 本体はキャスター付きのコンパクト設計で、旋盤や給材機が並ぶ狭い通路でも簡単に移動できる。また、エア駆動のため、電気的トラブルや火災などのリスクが少ない。さらに吸引ファンを使用していないため、落とした部品や切り粉などが作業者に跳ね返る心配が無く、安全に作業できる。そのほか、補集物を溜めるタンクは本体から容易に取り出せるため、手を汚さず簡単に廃棄することもできる。

 「作業スペースが広い500㎜タイプをラインアップに加えたことで、より大きなワークに対応できるようになった。多様な現場に提案していきたい」(省力機器事業部の武岡和彦取締役事業部長)。

日本産機新聞 2019年11月20日

[ 作業工具 ][ 日本産機新聞 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

【連載企画:イノフィス、次なる戦略②】折原  大吾社長インタビュー
作業や業界に特化した製品開発

イノフィス(東京都新宿区)は今年8月、腰補助用装着型アシストスーツ「マッスルスーツ」の新しいモデル「GS-BACK」を発売した。既存モデルの「Every」に比べ、軽量で動きやすく、これまで以上に幅広い現場での活用が期待さ […]

TONE 本社を河内長野工場に移転

TONEは、本社を同社最大拠点である河内長野工場に統合、移転した。9月26日から業務を開始した。 今回の統合により、開発、製造、営業企画、品質保証、管理の各部門と経営を一体化。部門間のコミュニケーション向上を図り、一層綿 […]

エヌティーツール 福岡県筑紫野市に九州事務所を開設

ツーリングメーカーのエヌティーツール(愛知県高浜市、0566-54-0101)は福岡県筑紫野市に九州事務所を開設し、九州地域での迅速かつ細やかなサービスを提供することで顧客の課題解決に応えていく。住所は福岡県筑紫野市原田 […]

トピックス

関連サイト