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サンドビック コロマント会合同会議を開催
新製品や人材育成を強化
サンドビックは3年ぶりとなるコロマント会の役員会・代理店会合同会議を、移転した新本社(名古屋市西区)で開き、現状報告や新製品、今後の営業戦略などを発表した。自動車の電動化で増加が見込まれるアルミ加工やデジタル関連の商品紹介ほか、営業戦略として営業技術の人材強化とサポート体制の充実を図る。
同社は中長期的視点で切削工具事業の強化を進めている。山本雅広社長は「今回の本社移転はアクセスの良さを考え、名古屋駅の近くに移した。当事業もM&Aなど大きく成長するチャンスで、皆さんと一緒に日本の製造業を盛り上げていきたい」と挨拶。同社は日本の自動車がEV化に向かうことで、アルミ加工や異業種からの参入など、ビジネスチャンスが拡大するとし、今まで以上に流通との密な連携が重要だという。2025年までの主要な営業戦略では相互理解を深めつつ、技術提案の強化を図るため、サンドビック・アカデミーの強化やIfindに代表されるセルフデジタルツールの活用、デジタルマーケティングの促進などデジタル強化を図り、営業の効率化を進める。
髙宮真一カンパニーバイスプレジデントは「これから流通ビジネスの重要性が増すため、互いにWin-Winのモデルを構築したい」と語った。
さらに、今年注力する製品として、フライスカッター「M5シリーズ」をはじめ、小径超硬ソリッドドリル「CoroDrill862/462」、コロミルプルーラHDより精度の良さと評判の超硬エンドミル「CoroMill Dura」、汎用性の高い「CoroMill MH20」、デジタル工具としてセンサ内蔵防振工具「Silent Tools Plus」を紹介。10月からキャンペーンも実施する。
同社グローバルでの第2四半期の受注状況は、前年同期比19%増と好調に推移。直近、コロナウイルスの影響でロックダウンのあった中国やウクライナ紛争に揺れる北ヨーロッパは減少傾向だが、ドイツなど中央ヨーロッパや日本含む東南アジアは力強く回復した。
その中、同社はM&Aを重要な戦略と位置付け、直近は精密加工に強みを持つミクロツール(スイス)を買収するなど、小物部品市場の強化を図る。また、2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにする目標を掲げ、主力工場であるジモ工場(スウェーデン)ではバイオ燃料ボイラーなどを設置し、年間1850tのCO2削減に結び付けるなど再生可能エネルギーの活用や切削工具のチップリサイクルといった環境対策を進めている。
日本産機新聞 2022年10月5日
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