日伝(大阪市中央区、06・7637・7000)は5月8日、帝国ホテル大阪(大阪市北区)で事業方針説明会を開催した。製造業の人手不足や原材料価格の高騰など取り巻く環境が変化するなか、DX・自動化提案や業務改革などを推進し事 […]
【特集】労働安全の最前線 ー現場を訪ねてー
明電舎 デジタル(VRやメタバース)活用の安全教育
重電メーカーの明電舎は「安全体感車」による実例を再現度高く模した危険体感に加え、VR(仮想現実)を活用した独自の労働安全教育を進めている。5月には仮想空間「メタバース」を活用した安全教育のシステムを開発するなど、新たなデジタルツールを活かし、労働災害ゼロを目指している。
安全体感車で危険を体感

同社では、重電のインフラ構築を手掛けるため、100以上の工事現場を抱えている。こうした現場では、技能伝承に加え、安全教育が大きな課題だという。「日本は安全対策が進み、危険を実際に経験する機会が減っている」(生産統括本部安全環境管理部の三浦崇副部長)からだ。
こうした課題に対応するには「危険の感受性に訴える教育が必要」とし、2008年から、実際に作業現場での危険を経験できる装置や教育を開始。17年には「安全体感車」(写真①)を開発した。そこでは感電や巻き込まれ、有機溶剤による爆発など、数十種類の危険を実際に体感できる。

車両にしたのは、全国の現場を回る必要があったことに加え、「責任者への教育だけでなく、最前線の現場で働く作業者の方にこそ、経験してもらいたかった」(三浦副部長)からだ。現在は、工事現場と生産現場向けの2台を所有。16年からは社外への展開し、延べ2万7000人以上が受講した。
こうした教育に加え、近年注力するのがVRを活用した体感教育だ。その狙いは、体感車では経験できないことに対応するため。確かに、リアルの世界では、高所から転落したり、クレーンから荷を落としたりといった事故の体感は難しいが、VRならそれも可能だ。
単純に経験して楽しむだけで終わらないように、臨場感を持たせる工夫を凝らしている。採用した3軸VRシミュレータ(写真②)では、モーションプレートが上下左右に動き、振動や衝撃を体感者に伝えるようにした。はしごを上る作業では、プレートが上下し、実際に上っているような感覚が得られる。コンテンツは墜落、火災、衝突などに加え、没入感を追求するため、シネマ型など全部で29種類をそろえた。

デジタル技術では、モーションキャプチャも活用する。カメラで荷物を持ち上げる姿勢を撮影し、運搬動作のモニターをチェック。改善点を指示するなど腰痛対策をサポートする(写真③)。
最近では、こうした安全教育を社外にも開放している。加えて、VRのコンテンツや機器の貸し出しも行う。サブスクリプション(定額課金制)やレンタルで1か月5万5000円(税抜)から活用できるという。(1コンテンツに対しパソコン、ヘッドマウントディスプレーのレンタルが必要)。
今後もデジタルを活用した安全教育を強化する考えだ。5月にはメタバースを活用した教育システムを開発。受講者がアバターとなって、メタバース上で危険を実体験できる。また、VR空間に実写を差し込むことで手に持ったコントローラで操作ができるような「実機訓練AR」などの採用も考えているという。「今後もキャプチャーやVRなどデジタル技術を活かし、労災ゼロを目指したい」(三浦副部長)。
関連特集記事は、以下のリンクから
日本産機新聞 2022年9月20日
近年、需要が高まる航空機部品や医療部品向けでは、インコネルやハステロイ、チタンなど耐熱合金の採用が増えている。耐熱合金は非常に削りにくい難削材であり、加工時に高温になりやすい、切削抵抗が大きい、工具摩耗が激しいなどの特徴 […]
芝浦機械は5月18日、アメリカの研削盤メーカー「ムーア・ナノテクノロジー・システムズ」を買収すると発表した。超精密加工分野を強化するとともに、北米市場の開拓につなげる。 アメリカの100%子会社を通じ、ムーア社の全株式を […]






