日立産機システム(東京都千代田区)は既存機から新型コンプレッサへの置き換えで削減できた二酸化炭素(CO2)の排出量をクレジット化するサービスを2026年度に開始する。クレジットは市場で売却し、得た収益はユーザーに還元する […]
【メーカートップインタビュー】明治機械製作所社長/佐伯直泰氏「ニッチ戦略で差別化」
リアルとウェブの融合

今年の目標は。
昨年から掲げる「ニッチトップ戦略」に磨きをかける。スプレーガンの特殊対応や特殊市場向けコンプレッサを開発し、他社との差別化を図りながら、様々なユーザーの課題解決に努める。
ニッチ戦略の背景は。
将来を考えると、国内の市場は伸びていかないだろう。その中で、他社と標準品で競争すれば価格競争に巻き込まれ、成長につながりにくい。それより当社の強みを活かしたニッチ市場でナンバー1と言える製品を開発できれば差別化になる。『特殊対応の明治』というブランドを確立したい。
力を入れていることは。
ブランド認知度を向上させるため、ウェブ戦略を展開している。YouTubeに製品動画をアップしながら、ツイッターやインスタグラムでも情報発信を強化している。塗装機器では個人のペインターが見てくれており、公開時の反応も上々だ。また、動画は情報発信のツールだけでなく、営業の補助や教材として活用できるのも大きな利点。
次は部品販売をメインとするECサイトを立ち上げる。ルートを持たないユーザーの部品交換など細かなニーズにも対応し、当社のファンになってもらえる機会を増やしたい。
リアルでの強化策は。
昨年立ち上げた技術の専任チームが本格的に動き出している。特にスプレーガンの特殊品は品質や条件など細かな打ち合わせがあるため、経験も重要な要素。バックアップ体制を整えたことで、積極的にユーザーとの接点を増やすことができれば、ブランド価値向上につながると期待している。
現状の課題は。
力を入れたいのは海外。売上を上げることに苦心してきたが、ウェブ効果でスペインから大口受注を獲得した。昨年には重点市場の中国とアメリカに代理店を設けており、売上も伸び始めている。今後も販売を強化し、目標である海外比率を15%まで引き上げたい。
日本産機新聞 2022年9月5日
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