内需は自動車の不調続く 日本工作機械工業会(日工会、坂元繁友会長・芝浦機械社長)はこのほど、2025年9月の工作機械受注額が前年同月比11%増の1391億4600万円になったと発表。7カ月連続で1200億円を超えた。 内 […]
【メーカートップインタビュー】明治機械製作所社長/佐伯直泰氏「ニッチ戦略で差別化」
リアルとウェブの融合

今年の目標は。
昨年から掲げる「ニッチトップ戦略」に磨きをかける。スプレーガンの特殊対応や特殊市場向けコンプレッサを開発し、他社との差別化を図りながら、様々なユーザーの課題解決に努める。
ニッチ戦略の背景は。
将来を考えると、国内の市場は伸びていかないだろう。その中で、他社と標準品で競争すれば価格競争に巻き込まれ、成長につながりにくい。それより当社の強みを活かしたニッチ市場でナンバー1と言える製品を開発できれば差別化になる。『特殊対応の明治』というブランドを確立したい。
力を入れていることは。
ブランド認知度を向上させるため、ウェブ戦略を展開している。YouTubeに製品動画をアップしながら、ツイッターやインスタグラムでも情報発信を強化している。塗装機器では個人のペインターが見てくれており、公開時の反応も上々だ。また、動画は情報発信のツールだけでなく、営業の補助や教材として活用できるのも大きな利点。
次は部品販売をメインとするECサイトを立ち上げる。ルートを持たないユーザーの部品交換など細かなニーズにも対応し、当社のファンになってもらえる機会を増やしたい。
リアルでの強化策は。
昨年立ち上げた技術の専任チームが本格的に動き出している。特にスプレーガンの特殊品は品質や条件など細かな打ち合わせがあるため、経験も重要な要素。バックアップ体制を整えたことで、積極的にユーザーとの接点を増やすことができれば、ブランド価値向上につながると期待している。
現状の課題は。
力を入れたいのは海外。売上を上げることに苦心してきたが、ウェブ効果でスペインから大口受注を獲得した。昨年には重点市場の中国とアメリカに代理店を設けており、売上も伸び始めている。今後も販売を強化し、目標である海外比率を15%まで引き上げたい。
日本産機新聞 2022年9月5日
期初予想から0・8%減の4802億円 日本機械工具工業会(佐橋稔之会長・住友電気工業常務)は2025年度の生産額見通しを6月に発表した期初予想から0・8%減の4802億円(前年度比1・7%増)に下方修正した。前年度比では […]
自動化需要さらに増加 機械工具上場商社の2025年4—9月期決算(トラスコ中山、フルサト・マルカホールディングスは1—9月期、NaITOは3—8月期)が出揃った。自動車の設備投資が依然として鈍いが、人手不足を背景に増加す […]






