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【メーカートップインタビュー】北川鉄工所 キタガワグローバルハンドカンパニー/北川 和紀社長「国内の生産・営業を効率化」
電気自動車の増加によって、製造業は大きな変革期を迎えている。部品点数の減少はもとより、エンジンなどこれまで主流だった機械加工の減少が危惧される一方で、モーターやバッテリーなど増加する部品もある。当然、機械加工を主要ユーザーとしてきた販売店も変化を迫られている。では、切削工具や工作機器メーカーはこうした変化どう見て、どう対応していくのか。今回のトップインタビューでは、切削工具と工作機器メーカーのトップに今年最も注力することを聞いた。
海外開拓、成長のエンジンに
今年取り組むことは。
チャックや円テーブル、バイス、ロボット用グリッパなどを手掛ける当カンパニーが今年最も取り組むのは、生産と営業の効率化。生産も営業も、高い品質を維持しながらより効率化できる体制を構築していく。
具体的には。
チャックの生産体制を改革する準備を進める。本社工場を再構築する(2028年)計画で、ここに本山工場で手掛ける標準チャックの生産を移管し、本社工場で作るデザインチャックは本山工場で生産する。
新本社工場は効率化を追求。加工、組立、品質検査、在庫管理、出荷などに自動化や効率化の技術や仕組みを導入。これら一連の流れを最大限効率化し、高品質の製品を安定して市場に供給できるようにする。
営業活動の効率化は。
営業は商品のPR活動や、見積もり提案などの業務はデジタルツールを活用して効率化する。例えば商品PRはSNSやホームページで最新情報を発信、見積もり提案はインサイドセールスで対応する。
チャックなどの営業で最も大切なのはフィールドセールス。それらの業務効率化はフィールドセールスに振り向ける力と時間を増やすため。各地域の機械工具商と密に連携し、ユーザーニーズに応える提案活動で受注につなげていきたい。
効率化の目的は。
当カンパニーは海外市場を事業成長のエンジンと位置付けており、中期経営計画(Plus Decade 2031)で「海外売上高の拡大」を大きな目標に掲げている。今年取り組む営業と生産の効率化は、そのファーストステップ。
効率化により営業の力を海外に振り向け、一方で高品質の製品を海外に安定供給する。海外では工作機械メーカーとの新規取引を増やす方針で、海外の新たな生産拠点としてインドに工場を新設する計画。一歩ずつ前進し中計の目標実現を目指していく。
日本産機新聞 2022年8月20日
TONEは、本社を同社最大拠点である河内長野工場に統合、移転した。9月26日から業務を開始した。 今回の統合により、開発、製造、営業企画、品質保証、管理の各部門と経営を一体化。部門間のコミュニケーション向上を図り、一層綿 […]
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