2025年12月27日(土)

真鍋工業 クラウドファンディングでキャンプ用品を開発

技術活かした焼肉用金網

工業用の金網、ステンレス網などの製造、販売を手掛ける真鍋工業(大阪市東成区、06-6974-8888)はこのほど、クラウドファンディングを実施しキャンプ用品を開発(写真)。目標金額を達成したことで、生産を開始した。

開発したのは、1人バーベキュー用の肉焼き網「ジューシーグリル」。金網メーカーとしてこれまでに培ってきた技術と経験を活かし、より肉を美味しく焼くための網を研究した。蓄熱性を高めるため、バーベキュー用の網としては太めの4㎜線を採用。

焼き網としては線と線の開きを詰めており、網目に当たる面積が多い分均一に焼くことができる。また、フラットトップ加工で焼き網の表面を平たくしており、キレイに焼き色が付くよう工夫している。

材質は錆びにくいステンレスを使用。付属の引火防止用網を合わせて用いることで、肉が焦げたり、網から炎が吹き上がったりすることを防ぐ。肉焼き網と引火防止用網を収納できる、専用のポーチ付き。

開発のきっかけは1人の従業員の提案。従業員自身のキャンプ経験から必要な機能を考え、クラウドファンディングを実施し、出資者を募って開発に着手。目標金額の6倍以上の資金が集まり、生産に至った。「従業員からの提案を形にする手段として、クラウドファンディングは有用な手段の一つ」(松尾恭成社長)。

日本産機新聞 2021年9月20日

[ 日本産機新聞 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

工作機械・切削工具メーカーが各地でプラショーやカンファレンスを開催

オークマ「オークマ・マシンフェア2025」 オークマは11月12日から14日までの3日間、愛知本社で「オークマ・マシンフェア2025」を開催した。 人手不足や熟練作業者不足などの課題を解決する同社の最新技術を披露した。5 […]

日立産機システム CO2削減量をクレジット化する新サービスを始動

日立産機システム(東京都千代田区)は既存機から新型コンプレッサへの置き換えで削減できた二酸化炭素(CO2)の排出量をクレジット化するサービスを2026年度に開始する。クレジットは市場で売却し、得た収益はユーザーに還元する […]

経済産業省  航空機武器産業課 航空機部品・素材産業室  西山  正室長に聞く【特集:航空機産業-アジアの需要を掴む-】

供給網の強靭化、重要性高まる 経済産業省は2024年4月に「航空機産業戦略」を策定し、今後の方向性を打ち出した。成長のカギの一つとして挙げるのが、サプライチェーン(供給網)の強靭化。安定供給を実現するため、国内に加え、海 […]

トピックス

関連サイト