2026年10月12日(月)

【特集】メーカー各社に聞く「良い工具」−イスカルジャパン −

顧客が「勝てる」工具 −自動化意識した開発を−

イスカルジャパン マーケティング本部穴明製品プロダクトマネージャー 長竹 誉志氏

現在の開発のテーマは。

 「テクノロジック」という考え方が開発の中心にある。それは顧客の利益創出をロジカルに考え抜いた革新的な工具を提供すること、それに最新のテクノロジーやトレンドを掛け合わせ、顧客利益の最大化を提案するという考え方だ。それを最も具現化したのが、先日発表した「NEOLOGIQ」シリーズだ。

具体的な工具は。

 バレル工具や、Y軸方向の高送り工具などたくさんあるが、「ロジック3カム」もその一つだと思う。3枚刃のヘッド交換式ドリルで、8Dやフラットタイプを追加した。0.4㎜以上の送りが可能で、1.5倍以上の生産性アップを簡単に実現できる工具はそうはない。しかも刃先交換式なので工具のセットアップタイム削減につながる。

貴社が考える「いい工具」とは。

 「勝てる工具」だと思う。顧客はライバルに対して、勝っていかなくてはならない。それを支援できる工具がいい工具だと思う。勝つための要素は、生産性、品質など顧客によって異なるので、新シリーズの技術をベースに、特殊品による個別対応も強化していく。

今後の開発の方向性は。

 自動化の進化が明確なインダストリー4.0を意識した開発は欠かせない。そのために、寿命や安定性、高精度など工具の基礎的なハードの開発がより重要になる。加えて、工具異常や寿命を検知できるなどデジタルの開発強化も必要だ。

 今後、精密鋳造や鍛造、3Dプリンタが増えるのは必至で、そうなると、浅い切込みで、より精密に、より速く、1台の機械で加工したいというニーズが強まる。バレル工具などそれに対応した工具開発も重要になっていく。

機工流通にメッセージ。

 販売店の強みは顧客のことを真剣に考え「顧客に寄り添っている」ことだと思う。顧客を勝たせるための提案を一緒にしていって欲しい。 

ヘッド交換式ドリル「ロジック3カム」

 3枚刃を採用した革新的なヘッド交換式ドリル。送り速度を従来に比べ、簡単に1・5倍以上にできるので、5割以上の生産性の向上が可能。また、締付スクリューなしでのヘッドクランプができ、セットアップタイムの削減にもつながる。

日本産機新聞 2021年2月20日

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