2024年6月19日(水)

行動に移す糧が知恵 経験者こそ深く考える −仕事考−

知識と知恵は異なる

為さねばならないことを行動に移すには知恵が必要だ。

“知恵”は“知識”とは異なる。前号で、人生死ぬまで勉強として、まずは本を読むことから始めることを書いた。本を読んで得られるのは知識だ。聞きかじったものも知識だ。「CBN工具は、超硬工具より硬いが欠けやすい」と誰かが言ったときに「ああ知ってる」と相槌は打てるのが、知識である。

知恵は、そこから発展させ、行動に移すために必要となる。

知識として知っていること、あるいは知ったことをベースに、商売につなげることができるかどうかを考え、将来ビジネスにつながるならば、具体的にシナリオを考え、必要なものをリストアップし、人も集める。自分が率先して動けばいい。これが知恵だ。人の意見に賛同した場合も、考えて考え抜いて知恵を出して、一緒に行動すればいい。

優秀な大学を卒業した人は知識を持っている。知恵ではないのだが、やらなければならないときに勉強したという実績と、嫌でも逃げずにやり通したという心を持っていることは高く評価できる。

一方で、知識だけでは仕事はできない。知識を知恵に発展させるには、経験を積み重ね、学習し、考えなければならない。

もちろん、経験を積み重ねるだけではだめで、経験を積みながら深く多角的に考える必要がある。枕元にメモ帳を置いて、思いついたらメモをしておくという社長を何人か知っている。そういう人は、きっと朝起きてから眠りに落ちるまで考え続けているのだろう。だからこそ「アッ」というようなひらめき、一味違うアイデアが生まれてくる。

そして、忘れていけないのはスピード。仕事はスピードが重要。もちろん、熟考が必要な時も多々ある(これも以前に書いた)。早さが勝負を分ける時もある。決断は知恵がないとできない。早い決断や行動は、周囲の信頼を得る要素の一つでもある。知識を知恵に発展させて、信頼を得る仕事マンを目指したい。

日本産機新聞 2021年2月5日

[ コラム ][ 仕事考 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

【連載企画:イノフィス、次なる戦略②】折原  大吾社長インタビュー
作業や業界に特化した製品開発

イノフィス(東京都新宿区)は今年8月、腰補助用装着型アシストスーツ「マッスルスーツ」の新しいモデル「GS-BACK」を発売した。既存モデルの「Every」に比べ、軽量で動きやすく、これまで以上に幅広い現場での活用が期待さ […]

TONE 本社を河内長野工場に移転

TONEは、本社を同社最大拠点である河内長野工場に統合、移転した。9月26日から業務を開始した。 今回の統合により、開発、製造、営業企画、品質保証、管理の各部門と経営を一体化。部門間のコミュニケーション向上を図り、一層綿 […]

エヌティーツール 福岡県筑紫野市に九州事務所を開設

ツーリングメーカーのエヌティーツール(愛知県高浜市、0566-54-0101)は福岡県筑紫野市に九州事務所を開設し、九州地域での迅速かつ細やかなサービスを提供することで顧客の課題解決に応えていく。住所は福岡県筑紫野市原田 […]

トピックス

関連サイト