2026年10月11日(日)

年頭所感 −Joyful喜一ホールディングス CEO 田中 健一−

強さとスピード

 2020年はコロナに明け暮れた異様な年でした。国内外の経済も打撃を受け日本全体が重苦しい一年であったと思いますが、コロナに罹患された方々にお見舞いを申し上げるとともに、奮闘されている医療従事者の方々に敬意を表します。

 ところで、金融の世界では、「ブラックスワン」と「灰色のサイ(グレーリノ)」なる用語があります。「ブラックスワン」は、今までの常識・知識・確率論から予測できない極端な事象が発生し、それが人々に大きな影響を与える現象を呼ぶそうで、「リーマンショック」や今般の「コロナ禍」が「ブラックスワン」と呼ばれています。

 「灰色のサイ」は、想定内の高い確率で大きな問題を引き起こすと考えられる事柄にも関わらず、手を下さず先送りあるいは軽視されがちな事象を指すそうです。大きく重たい体のため動きが鈍く大人しいサイが一旦暴走すると誰も手を付けられない爆発的な破壊力となるとの意味合いからこう呼ばれるようです。「少子高齢化」、「東南海大地震」、「中国のシャドーバンキング」が「灰色のサイ」と呼ばれるようです。

 「コロナ禍」は容易に出口が見出せないことから「悪いことは何でもコロナ」という風潮が弊社内にもありました。しかしビジネスを続ける限り、予想し得ないことへの遭遇は当たり前と捉え、「ブラックスワン」のような予想し得ない事態に立ち向かう態勢と精神的な強さを個人、組織が持ち合わせるよう、日々精進を重ねていきたいと思います。また常に諸問題や折角のチャンスを「灰色のサイ」とせず、解決策を講じ即断するスピードも持つ組織を創り上げていきたいと思います。

 「ニューノーマル」なる言葉に象徴されるようにコロナが引き金で世の中も大きく変化しています。「灰色のサイ」も解決せざるを得ない状況になったのかもしれません。「自らの考えと行動で変革できる」よう心掛け、どの様な環境下でも「無くてはならない存在」であり続けるタフな組織を目指します。

日本産機新聞 2021年1月20日

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