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三光機工 成果主義と現場裁量のバランス【京都特集】
顧客の役に立つ営業を
軸受・伝導機器から油空圧・制御・計測機器、省力機器までモノづくりに必要な機器を販売する三光機工(京都市南区)は2022年、手狭になりつつあった本社を移転。伸び伸びとした環境下で成果主義と現場裁量のバランスの取れた社風の中、1945年の創業時から一貫して『顧客第一』をモットーに、お客様の役に立つ営業を心掛ける。
「この10年間で50人ほど人が増え、旧本社では手狭になり、在庫を置く場所がない、車の出入りがしにくいなど効率の悪さが目立った」と話すのは森昌哉社長。新本社の敷地面積は約1900㎡で、最寄り駅から徒歩5分という利便性の良さで業務運営の改善を図る。広々した倉庫スペースを確保したことで、入出庫や管理の人的ミスが減少。3つのセミナールームと4カ所の打ち合わせスペースを設け、スムーズな打ち合わせを可能にした。

同社の特長と言えるのが成果主義と現場裁量のバランスのある社風作り。森社長は「人事考課制度を見直し、成果を出した社員にはインセンティブを多く出すように改善した。全社員の売上状況なども見える化し、『自分も頑張ろう』と意識するよう工夫を凝らしている」と自分自身で考え、動くことを重要視。「これを売ってこいというような営業に対する制約は少ない。先代から『顧客第一』で、お客様にとって必要な物を届けることが役割だ。それを各社員がそれぞれ考えて営業している」と現場判断に委ねている。
直近はインサイドセールスに力を入れ、営業事務にも選択コースを設定。希望する働き方に応じて選択できる環境を整えたほか、残業の削減、育児休暇制度、育児時短勤務の拡充(小学生まで)など働きやすい環境の構築を進めている。

課題の1つが人材育成。同社は『じっくり育てる』をベースに、倉庫・配達から営業に出るまで期間が3年と長い。商品知識を身に着けた上で実務による成長を促す。そうした教育方針も社風を守る礎となっているようだ。森社長は「営業会議も月1回と業界内では少ない。社員にも実務を重視するように伝えている。機械工具業界も変革の時代を迎えているが、変わらずに守っていくものがあるというのが私の考えだ」。
日本産機新聞 2025年2月5日
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