2026年8月5日(水)

この人に聞く
日本特殊陶業 機械工具事業部 太田 雅和事業部長

新価値のパイオニア企業へ

日本特殊陶業 機械工具事業部 太田 雅和事業部長

現状は。

 今年に入り米中関係の影響で受注ベースは落ちており、今後影響は出てくるだろう。その中でも欧米は航空機などが牽引し目標をクリアしている。

今後のビジョンは。

 ものづくりの世界は大きく変わる可能性はある。当社も新たな価値を提供するパイオニア企業を事業ミッションに、新しい価値作りに挑戦していくことを掲げている。

どんなこと。

 大きくは4つある。1つは、航空機市場を想定したセラミック工具の強化だ。当社のセラミック製のインサート工具は高速切削をテーマに、過去は自動車の鋳物部品で高生産性を提供してきたが、現在は航空機エンジンなど難削材向けに生産性向上に寄与しており、この分野を徹底的に強化する。

 2つ目は、超硬工具のSSツールだ。スモールツールとも呼ばれ、主に自動旋盤などの小物部品加工向けに提供している。今後は自動車などの軽量化ニーズで小型部品の需要は高まると見ており、他社にない特異な形状(アプリケーション)を武器に強化を進める。

材料開発の道
ソフトウェアなどコトづくりも

3つ目は。

 ここまでは従来ビジネスの深堀り。3つ目は、現段階は超硬工具が持つ市場領域に、セラミック工具で切り込めないかと考えている。当社のコア技術を用いて、少し価格が高い工具でも加工能率を上げたいというユーザー層に提案していきたい。それには材料といった要素技術の開発が重要だ。高いハードルだが、将来に向けて進むべき道として挑戦していく。製造業は人手不足や働き方改革などで自動化や効率化が求められている。このニーズに応える形で工具を開発していきたい。

IoTなど新技術も登場しています。

 まだ具体化していないが、4つ目はソフトウェアやサービスなどの開発は検討している。日本メーカーは技術サービスという点で素晴らしいものを持っているが、ビジネス化が難しかった。将来は工具というハードだけでなく、IoTや工具選定などソフトウェアをベースとするコト売りを考えていく必要がある。

 

日本産機新聞 2019年10月5日

[ この人に聞く ][ インタビュー ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

BIG DAISHOWAがドイツに欧州ハブ拠点を設立

BIG DAISHOWAがドイツに欧州ハブ拠点を設立

BIG DAISHOWA(大阪府東大阪市、072・982・2312)は、欧州地域の物流、販売の旗艦拠点となる新会社「BIG DAISHOWA Europe」をドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州に設立し、7月から業務を開 […]

山善・大阪どてらい市、受注169億円で目標額を大幅突破

山善・大阪どてらい市、受注169億円で目標額を大幅突破

山善の関西地区主要販売店が主催する「2026大阪どてらい市」が、7月9日から7月11日の3日間、『現場の「困った」を「なるほど」に!』をテーマに、インテックス大阪6号館(大阪市住之江区)で開催された。 開幕に先立ち開会式 […]

「わかりません」は悪くない【現場考】

相互の理解を深める好機 入社以来40年にわたり、工場の自動化に携わってきた生産技術者にエンジニアリング会社を選ぶ際の極意を聞いた。「自社でどうしていいか分からない難しい技術を相談した際に『(前向きに検討していてもできるか […]

トピックス

関連サイト