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【特集:JIMTOF2022】PART5/ 私はこう見る 〜全日本機械工具商連合会 坂井俊司会長〜
4年ぶりのリアル開催となる「JIMTOF2022」。出展メーカーの意気込みも例年以上で、これまで以上に多くの新技術や新製品が披露される。こうした新技術や情報は機械工具商にとって顧客提案には欠かせない要素だ。初出展する全日本機械工具商連合会の坂井俊司会長(NaITO社長)も「顧客への提案のネタを探す絶好の場」と指摘する。特に今回は「自動化、DX、脱炭素に注目している」と話す、坂井会長にJIMTOF2022をどう見て、どう回るかを聞いた。

自動化、DX、脱炭素 〜顧客提案のネタ探し〜
今年のJIMTOFをどう位置付けますか。
この4年で機械工具業界を取り巻く環境はどう変わったのかー。実際にモノを見ながら、それを見極める絶好の場だと思っています。また、今年に限ったことではないですが、「顧客提案のネタを探す場」だと位置づけています。
どんな技術やテーマに注目していますか。
大きくは3つを考えています。一つは「自動化技術」。この4年で、安全柵が不要な協働ロボットが広がってきました。安全対策の費用が不要になるので、自動化の投資コストは低下しています。投資のハードルが下がるので、中小企業の自動化は加速すると思います。また、機械加工はもとより、測定や組み立てなど、自動化のすそ野は広がると思っています。
2つ目は「DX」です。この数年で、我々もウェブ会議などデジタル活用は広がってきました。では、顧客である生産現場でどんなものがDX化しているのか。また、できるのか。JIMTOFでは多くのデジタル活用を見たいと思います。
3つ目はどうでしょう。
「脱炭素提案」です。今の製造業では無視できない流れです。脱炭素に貢献する商材なのか、企業としての取り組みなのか。2つの見方があると思いますが、こうした視点を意識して回ってみたいと思っています。他にも、今回はAMエリアも新設されますし、新しい提案アイテムとして注目しています。
今回初めて全機工連として出展もします。
全機工連の推奨ソフトである「機工メイト」を販売するブロードリーフさんと共同で出展します。業界のPRに加え、広い会場なのでブース前を待ち合わせ場所に使って頂いたり、全国の販売店の方と情報交換をしたりして頂ければと思います。
会場を回る上で心がけることはありますか。
広大なのでテーマを持って回らないとあっという間に終わってしまいますし、物見遊山で終わるのはもったいない。来場する前に、社内や個人でテーマを設けて「一つでも顧客に提案できるものを探そう」いう意識で回ることは重要ではないでしょうか。JIMTOFでは、そのネタが必ず見つかるはずです。
- PART1:4年振りリアル展、いよいよ開幕 はこちら
- PART2:JIMTOF2022を読み解く5つの鍵 はこちら
- PART3:JIMTOF2022の巡り方 はこちら
- PART4:開催に向けて 〜日本工作機械工業会 稲葉善治会長〜 はこちら
日本産機新聞 2022年11月5日
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