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【特集:JIMTOF2022】PART1/ 4年振りリアル展、いよいよ開幕
自動化、DXの新技術

過去最多1086社が共演
国内最大の工作機械見本市「JIMTOF2022」(第31回日本国際工作機械見本市)が11月8~13日の6日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる。22の国と地域から過去最多の1086社が出展する。「開かれる扉(ミライ)、世界を動かす技術の出会い」をテーマに、工作機械や切削工具など生産財の最新技術が出品される。今回新たに設けたAM(Additive Manufacturing)エリアでは金属積層造形などの新技術が披露される。
11月8日〜13日、東京ビッグサイト

JIMTOFはシカゴショーやEMOショーと並ぶ世界三大工作機械見本市の一つ。1962年の初開催以来、2年に一度開かれ、今年で31回を迎える。主催は日本工作機械工業会(稲葉善治会長・ファナック会長)と東京ビッグサイト。
会場は2019年に増設された南ホールを含めて東京ビッグサイトの全ホールで、展示面積は約11万8千㎡。2020年は新型コロナウイルス感染拡大でウェブ展に変更したが、今回は4年振りのリアル展に過去最多の1086社が出展する。来場者は約15万人を見込んでいる。
開催テーマは「開かれる扉(ミライ)、世界を動かす技術の出会い」。新たな技術を通じ、未来のモノづくりを創出するための出会いの場を提供する。
東ホールは工作機械を中心にソフトウェア、測定機器の展示がメイン。工作機械では、複合加工や5軸、大型機や超精密加工機の新製品はもとより、AIやIoTなどデジタル技術を駆使した見える化や自動化の進化が披露される予定だ。
測定ではインライン計測や、自動化の提案が多数みられる。また、X線CT装置などの新たな技術も発表される。
西ホールは、切削工具や砥石、工作機器や機械要素部品がメインに出展する。切削工具や砥石では、電動化や半導体分野で需要増が期待される微細加工向け製品や、新素材や新被膜による効率的な加工が可能な工具が多数並ぶ。工作機器では、5軸加工に対応する治工具、自動化に不可欠なロボットハンドのほか、機械を止めないIoTを活用した予兆検知サービスなどが紹介される。
新たにAM展示エリアも
南ホールにはAMエリアを新設。様々なタイプの3Dプリンタの新製品だけでなく、粉末材料、ソフト、測定などAMに不可欠な機器や技術が一堂に会する。
いずれの展示でも、カーボンニュートラルを始め、持続可能性への対応を意識した展示が多いのも今回の特長だ。
講演会やセミナーも多数開かれる。講演会では、カーボンニュートラル、ロボット、6Gなど次代を意識したテーマが多い。また連日、出展者による技術セミナーが開かれ、最新技術や動向が紹介される。
開催概要
- 会期:11月8日㈫~13日㈰
- 開場時間:9:00~17:00※最終日は16:00まで
- 会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場)
- 主催:日本工作機械工業会、東京ビッグサイト
- 入場料:前売1000円/当日3000円/学生無料
- 出展物:工作機械、鍛圧機械、工作機器、機械工具、ダイヤモンド・CBN工具、研削砥石、歯車・歯車装置、油圧・空気圧・水圧機器、精密測定機器、光学測定機器、試験機器、制御装置および関連ソフトウェア(CAD/CAMなど)、工作機械に関連する環境対応機器装置・機器・資材・製品・技術および情報
- PART2:JIMTOF2022を読み解く5つの鍵 はこちら
- PART3:JIMTOF2022の巡り方 はこちら
- PART4:開催に向けて 〜日本工作機械工業会 稲葉善治会長〜 はこちら
- PART5:私はこう見る 〜全日本機械工具商連合会 坂井俊司会長〜 はこちら
日本産機新聞 2022年11月5日
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