機械や工具など技術開発が進む 直近、生成AIやデータセンターの投資が活発になり、半導体及び半導体製造装置の需要が急増。そのため、装置関連部材に活用される各種セラミックス(アルミナ、窒化アルミ、SiC)や石英ガラスなど脆性 […]
卸商社 投資を加速
M&A IT 物流 拠点
卸商社が成長に向けて、投資を増やしている。山善は5年間でM&A(合併・買収)や事業承継支援、物流整備などに600億円の投資枠を設定。ユアサ商事は純利益の3分の1をIT投資などに振り向けている。トラスコ中山は2019年に、物流などに200億円超を投資する計画だ。日伝は年300回以上展示会を開くなどユーザーと接点拡大に投資し、Cominixは22年までに、国内外合わせて20拠点の開設を目指す。投資を加速させることで、機能強化を図り、持続的な成長につなげる。
機能強化で持続的成長
山善は21年度を最終年度とする新中期経営計画で、5年間で総額600億円の投資枠を設けると発表した。基幹システム刷新の初期費用として100億円、物流整備などに300億円を充てる。成長分野を取り込むために、戦略的M&Aなど事業投資枠として200億円の枠を設定。特徴的なのは、そのうち中小企業の事業承継の支援に100億円充てること。販売店の後継者育成・社内体制の整備、事業資産の承継などを支援する。
ユアサ商事は2年前から、当期純利益の3分の1を投資に回している。すでに、昨年開始した情報発信プラットフォーム「GrowingNavi」や、社内インフラに投資してきた。田村博之社長は「今後も成長に向け、積極的にM&Aや、新規事業開発に投資していく」と話している。
トラスコ中山は無借金経営を続けてきたが、17年に100億円の銀行借り入れを行い、投資を加速。17年は144億円、18年には171億円を物流などに投資した。今年は約200億円を計画し、ユーザー直送体制の仕組みづくりを急いでいる。
日伝は西部物流センター新築に向け土地を購入したほか、独自の研修プログラムを開発し、人への投資を増やしている。展示会への投資強化もトレンドだ。日伝はユーザーとの接点を増やし、販売店と共に提案を強化するため、昨年は自社展や外部の展示会も含め、年300回以上開催。ジーネットやNaITOも機械加工の周辺や計測、環境など成長分野を取り込むため、展示会を積極的に開いている。
Cominixは投資額を明らかにしていないが、拠点を一気に増やす。22年の売上高目標345億円達成に向け、国・内外で各10か所に拠点を設置する。22年3月末までの計画だが、柳川重昌社長は「できるだけ早く達成したい」と話す。また、昨年モンゴルに拠点を設け、レアメタルの調達を始めるなど、新規事業を立ち上げている。
卸商各社が投資を増やしているのは、外部環境の変化も背景にある。労働人口の減少で、自動化や省力化は不可欠だが、エンジニアリング機能が欠かせない。ネット通販の増加で物流問題が深刻化し、効率的な物流機能の確立が必要になっている。働き方改革で、営業効率の向上も不可避だ。こうした課題に対し、投資を積み増すことで、機能を強化し、持続的な成長につなげる。
日本産機新聞 2019年6月20日
[ ニュース ][ 分析 ][ 日本産機新聞 ][ 業界分析 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事
工具や治具も自社設計 「他社では加工が困難なセラミックスや石英ガラスなど難加工に取り組み、最適な工具・治具設計から加工条件まで確立しつつある」と語るのは中川翔太社長。2001年の設立以来、脆性材料の精密加工に特化し、マシ […]
大きさ、材質、量…全方位 半導体製造装置などの精密プラスチック部品を手掛けるシティプラスチックは今年3月、本社に6つ目の工場を新設した。これからも新棟を増やしていく計画で、これらの工場で約330台の工作機械をメーカー別に […]






