2025年12月3日(水)

新中期経営計画を披露
山善

「CROSSING YAMAZEN2021」

 山善は2021年度を最終年度とする中期3カ年経営計画「CROSSING YAMAZEN2021」を、山善親交会(5月16日、帝国ホテル大阪で開催)で参加した主要仕入先に披露した(写真)。

組織横断的に機能22年3月期、売上高6100億円へ

 “CROSSING”は、「生産財・消費財を問わず、その垣根を越えて組織を横断的に機能させていく。ヒト・モノ・コト・情報などをクロスさせることで、これまで培ってきた様々な提供価値を掛け合わせて、ユーザー目線での新しい価値を生み出す」(長尾雄次社長)という意味が込められており、最終年度となる22年3月期は、売上高6100億円、営業利益220億円を目指す。

 その達成に向けて、長尾社長は「①国内事業の強化。国内生産財事業は、FAE支社を軸に、省人化需要に対応して生産現場の多様なニーズに耳を傾けながら事業を強化する。また同時に新しい経営基幹システムを導入し、間接業務の効率化など効率的な営業体制を整備する。②グローバル展開の加速。インドやアセアン市場など有望市場のエンジニアを増強するほか、物流整備、リスク対応を強化する。③機能商社化による収益力強化。エンジニアリング機能を備えた商社としての付加価値提案が求められており、開拓者精神を持って新たな市場を攻めていきたい。また、工場・オフィス向けのエネルギーソリューション事業に本格参入する。④eコマースの拡充。機工製品を海外で販売するグローバルeコマースの構築に着手する」とした。

 そして、向こう5年間で総額600億円を投資する。事業承継支援や戦略的M&A向けの100億円を含む事業投資枠として200億円を設定した。また経営基幹システムの初期投資に100億円、物流整備等に300億円を計画している。

 長尾社長は「持続的な成長を目指し、新たな気持ちで新たな取り組みを行っていく」と決意を表した。

 

日本産機新聞 2019年6月5日

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

ユーテック 水性切削液「アクアブルー」を実用化へ

従来切削油と同等以上の加工性能を実現 環境負荷も大幅軽減 主に油圧装置の製造・販売を手掛けるユーテック(大阪府南河内郡、0721・984419)が従来の油性や水溶性の加工油に代わる新技術として、水性切削・研削液「アクアブ […]

【Innovation!】バリレス工具

精度と時短、無バリで両立 製造現場で人手不足対策やコスト削減、安全性などのニーズが高まる中、それに伴いバリが出にくい切削工具の普及も進む。加工後のバリ取りを無くすことで熟練技術者に依存しない体制や工程短縮を実現するほか、 […]

2025国際ロボット展 過去最多の出展者で産業ロボの新製品やAIの新技術が一堂 

15万人以上の来場者見込む 世界最大規模のロボットの専門展示会「2025国際ロボット展」(主催日本ロボット工業会・日刊工業新聞社)が12月3日に東京ビッグサイトで開幕する。出展者数は673社・団体と過去最多の規模で、来場 […]

トピックス

関連サイト