2025年9月15日(月)

イスカルジャパン
次期社長 岡田一成氏に聞く

国内シェア10%目指す

生産性向上の提案に力

1994年京都産業大学外国語学部卒、同年イスカルジャパン入社、95年ISCARLTDイスラエル本社転籍、2013年IMCタンガロイ事業開発部長、16年イスカルジャパン経営企画本部長、17年執行役営業本部長、19年2月16日代表取締役社長就任予定。1972年京都府生まれ46歳。

 25年前のイスカルジャパン設立と同時に入社した一期生。実際はそれより前イスラエルに旅行した際、イスカル日本法人設立のニュースを見て、本社に直接電話し、ジェイコブ・ハルパズCEOと面談したため、逆輸入の新入社員と言えるかもしれない。

 そうした経緯もあったからだろう。入社後、数か月で「スーツケース2つだけ」でイスカル本社に転籍し、約20年を過ごした。日本法人との連絡役からスタートし、本社に日本対応チームを作るなど、長年日本との窓口を果たしてきた。日本からの要求に応えるため「損してでも納期を守れ」と言い続けたことも。こうした経験から、ハルパズCEOともSNSで直接やり取りするほどパイプは太い。

 2013年にIMCタンガロイで事業開発部長に就任し、16年イスカルジャパンに復帰した。小宮信幸社長から次期社長就任を打診されたのはその頃。「不安もあったが、25年の安定した経営と今のマネージャーたちのチームを見たら安心できた」と話す。「安定成長できる基盤を作ってくれた高橋進前社長と小宮社長には敬意を表したい」。

 自らに課すのはできるだけ早い段階で「現在6%程度の国内シェアを10%に引き上げること」。具体策や新体制の構築はこれからだが「まだ開拓できていない市場もあるし、紹介できていない革新的な工具は多い」。

 さらに、海外と比較しても「日本のお客様はまだまだ生産性を上げられる余地は大きい。加工メーカーもグローバル化していく中、世界中の事例を知る当社が提案できることも多い」と分析。日本ユーザーをイスラエル本社に案内した際に言われた言葉も常に頭にある。「イスカルの凄さは分かったけれど、日本はまだまだだね」。この言葉に応えられるようにさらなる拡大を誓う。

 座右の銘は「非凡であれ」。「今は追い風の状況にあるが、いずれ頭打ちになる時も来る。その時に、同じことをしていても成長はない」。

日本産機新聞2019年1月5日号

いよいよ開催【特集:つなぐ関西グランドフェア2025】

最新技術やソリューション披露 ユアサ商事は9月18・19日の2日間、インテックス大阪(大阪市住之江区)の6号館A・Bで、「つなぐ関西グランドフェア2025」を開く。国内の製造業は人手不足や技術者の高齢化が進み、原材料費や […]

ユアサ商事 佐古  晴彦 関西支社長に聞く展示会の見どころ【特集:つなぐ関西グランドフェア2025】

メーカーをつなぎ、変種変量生産に対応 関西圏の市況は。 非常に厳しい状況が続いているが、関西は重電(タービン関係)、船外機など造船関係、電子・半導体、食品・医薬品・化粧品といった三品業界など多種多様な市場が広がっており、 […]

注目8社の出展製品【特集:つなぐ関西グランドフェア2025】

今年も関西グランドフェアがインテックス大阪(6号館A・B)で開催される。「モノづくり」・「すまいづくり」・「環境づくり」・「まちづくり」の4テーマで、320社が出展。本特集ではその中でも機械工具商社・販売店の来場者に向け […]

トピックス

関連サイト