2021年11月28日(日)

この人に聞く
三菱マテリアル 加工事業カンパニー流通営業部 パーツマシニンググループ
保住 知グループリーダー

小物部品加工に特化

 三菱マテリアルは今年9月、流通営業部内に小物部品加工に特化した「パーツマシニンググループ(PMG)」を設立した。「総合力を強みに、お客さんに喜ばれる工具と加工技術を提供したい」と話す保住知グループリーダーに設立の経緯や具体的な取り組み、今後の方向性などを聞いた。

1985年三菱金属(現三菱マテリアル)に入社。東京支店菱鵬会(現流通営業部)で営業を担当後、直需営業部、東アジア営業部、販売統括部、グローバルキーアカウント部を経て、18年から現職。東京都出身。56歳。

車載向けで需要増

材料から工具開発

 設立の経緯は。

 自動車の電動化などによって、アクチュエータやモータといった高い加工精度が要求される小物部品が増えている。今までとは加工公差が1桁違うなど、ユーザーからも「加工に困っている」という声をよく聞くようになった。市場が変化している中、この分野でより手厚いサービスと技術提案を提供するために、小物部品加工向け工具(スモールツール)に特化させた専門部隊を設立した。

 グループ名の由来は。

 機械加工全般の技術を提案できる部隊という意味で名付けた。メンバーは、豊富なノウハウや経験を持ったベテランが中心で、様々な加工課題を解決できる。今は小物部品加工に特化しているが、時代のニーズに合わせて将来的にはさらに領域を広げていきたいと考えている。

 小物部品加工の市場規模はどのくらいとみているか。

 あくまで私見だが、グローバルで月30億円ほどの市場だとみている。当社では、直径50㎜未満のバー材加工を小物部品加工と定義しており、以前は40㎜ほどだったのが、自動車向けで大型化が進み、定義の幅は広がっているように感じている。

 三菱マテリアルの強みは。

 総合力だ。自動盤での小物部品加工はインサート加工が主だったが、加工精度の安定化や工程集約などを背景に複合化が進み、ドリルやエンドミル加工も増えている。例えば、21工程の部品を一つの機械で加工するという案件もある。当社はそれらの工具ラインアップを豊富に揃えており、ユーザーや自動盤メーカーに対して総合的な提案ができる。また、この総合力は開発面にも言える。

 というのは。

 当社はもともと材料メーカー。工具設計だけでなく、素材やコーティングからの開発も可能なため、より要望や用途に合った工具を開発できる。来年もインサートの新材種や小物部品加工に特化したエンドミルなど多くの新製品を予定している。

 今後の展開は。

 スモールツールは、当社全体の売上に占める割合が数%と少ない。まずは、この1年で売上を30%アップさせることが目標だ。そのためにも、流通の方々と協力し認知度を高め、お客さんに喜ばれる工具と加工技術を提供していきたい。

日本産機新聞2019年1月5日号

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