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機械工具商社上場9社の2018年4~6月期決算
全社が増収、8社増益
自動車、半導体けん引
機械工具上場商社9社の2018年4~6月期決算が出そろった。(トラスコ中山は18年1~6月期決算)。全社が増収となり、8社が増益を記録した。減収のトラスコ中山だが、物流やシステムなどに大幅な投資をしているためで、景況は総じて好調だ。自動車、半導体にけん引され、工作機械や工具の需要は高い。自動化投資も旺盛で、ネット通販の拡大も追い風となっている。米中の貿易摩擦などによる先行きの不透明感を強調する企業も多いが、進捗率はほぼ想定通りで、高原状態を維持する見方が多い。

自動化投資も追い風
各社好決算を記録したが、多くの企業が要因として掲げるのが半導体や自動車の好調さだ。日本半導体製造装置協会によると、18年4~6月の販売額は6180億円で、好調だった前年と比べても二桁成長が続く。自動車も堅調を維持しており、トヨタグループの4~6月の世界生産台数は259万台と高い水準を維持している。
こうした需要にも支えられ、工機機械はかつてない水準を持続。日本工作機械工業会によると、1~6月の受注額は9640億円と、年間2兆円すらも視野に入ってきた。工作機械を主力とする山善では機械事業が425億円と19%増加。特に国内は3割以上増え、212億円となった。ユアサ商事の工作機械部門も257億円と25%伸びた。フルサト工業も工作機械事業が31%増となったほか、FAシステム事業も20%増え、機械・設備部門が30%アップの46億円を記録した。
機械の需要にけん引され、切削工具も高水準を維持している。日本機械工具工業会によると、4~6月累計の販売額は1332億円と前年同期比で11.7%増加した。NaITOの切削事業は60億円と前年同期比で9.2%増えたほか、Cominixの切削事業も39億円と14.4%アップした。
人手不足感が強まるかなかで、自動化投資も伸びている。日本ロボット工業会の統計によると、4~6月の受注累計額は前年同期比3.8%増の2125億円となった。ロボットだけでなく、自動化向けのシステム提案を強化する日伝では、こうした需要を取り込み、317億円と12%以上売上を伸ばした。
近年、顕著な伸びを示しているのが、ミスミやモノタロウ、アスクルなどのネット通販向けだ。トラスコ中山ではネット通販などのeビジネスルートの売上高が前年同期比で、26.7%増の147億円となった。
足元では、部品供給の遅れや、補助金による需要のずれ込みなども見られるが、18年4~6月期決算は好調だ。下期以降の見通しについては、米中の貿易摩擦の影響を始め、政治リスクを懸念する声も少なくない。しかし、トラスコ中山は見通しを上方修正したほか、4~6月期を終えたばかりだが、大半の企業が想定通りの進捗率で、今の高い水準が続くとの見方が多い。
日本産機新聞 平成30年(2018年)9月5日号
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