2026年4月5日(日)

ツールホルダの拡販に注力
ユキワ精工 酒巻 弘和 社長

ユキワ精工 酒巻社長
 2001年ユキワ精工入社、05年取締役、07年常務取締役、17年6月から現職。
 昨年6月にドリルチャックや円テーブル、ツーリングシステムを手掛けるユキワ精工(新潟県小千谷市、0258・82・1800)の3代目社長に就任した。常務時代から注力してきたツールホルダの拡販に引き続き取り組み、日本の切削加工に貢献できる企業を目指す。

 同社では、祖業のドリルチャックがボール盤加工の減少に伴い需要が縮小。その一方で工作機械メーカーを中心に需要が増した円テーブルが現在の主力商品となっている。ただ、「今後も安定した需要が見込める保障はない。ほかの柱もつくる必要がある」と数年前から酒巻社長主導でツールホルダの販売に力を入れ始めた。

 同社のツールホルダ「スーパーG1チャック」は、芯振れ精度5μmという高精度が特長。競合製品にも勝る性能を持つが、発売から20年経ってもなかなか売上が上がらなかった。その原因の一つに「売り方」があった。

 「今までの営業は製品の機能を説明するばかりでユーザーのことを考えていなかった」と分析し、提案方法を変えた。「工具の長寿命化」「面粗度の向上」「サイクルタイムの短縮」などユーザーにとってどんな効果があるかを伝えるようにしたところ、徐々に売れるようになったという。

 また、定期的に製造、営業を含めた情報交換会を開き、上手くいった売り方の事例やユーザーの声などを社内で共有するようにした。「社内の意思統一が大事」。今年のスローガンをあえて「ツールホルダを売る」にするほど、全社を挙げて売上向上を目指している。

 ここまで徹底した取り組みを進められるのは、製品に自信があるからこそ。「これまで3分の2以上のユーザーから、以前より加工が良くなったという喜びの声をもらっている。もっと多くの方に使ってほしい」。今後は認知度を高める活動に注力し、提案方法にもさらに磨きをかける。

 新潟県小千谷市で70年以上ものづくりを続ける同社。今後も国内でのものづくりにこだわる。「当社の製品によって国際競争力の高い加工ができることをアピールし、国内でものづくりを続ける企業を応援していきたい」。

日本産機新聞 平成30年(2018年)3月20日号

引き継ぎをスムーズにするには【現場考】

「ちょっと図面を見てくれないか」、「もっと削りやすい砥石を知らないか」。顧客から高い信頼を得ている営業が現場に向かうとよくこんな声がかかる。ある販売店ではこうした技術や知見を持つ営業を多く抱えることで、顧客の信頼を得てき […]

岡本工作機械製作所 26年は半導体向けが好調、サービス体制拡張で700億へ

岡本工作機械製作所(群馬県安中市、027・385・5800)は2月20日、さいたま市浦和区のロイヤルパインズホテル浦和で、特約店会「PSG会」の東部支部連絡会を開催した。機械商社や販売店ら約90人が出席した。先行して大阪 […]

キクスズ 岡本 惠社長 創業85周年を迎え 「信頼」軸に全社員一丸で

機械工具商社のキクスズ(大阪市西区、06・6531・3988)は今年3月、創業85周年を迎えた。1941年の創業以来、戦争、高度経済成長、バブル期、リーマンショック、コロナ禍など様々な困難を乗り越え、社是である人とのつな […]

トピックス

関連サイト