2021年4月13日(火)

ユーザーの幅広げる
トップ工業 石井 真人 社長

この人に聞く2018

 2016年12月に作業工具の総合メーカーであるトップ工業(新潟県三条市、0256・33・1681)の社長に就任した。モンキーレンチやラチェットレンチ、プライヤ、スパナなど幅広い作業工具を手掛ける同社で、「既存分野だけでなく新規分野を積極的に開拓し、ユーザーの幅を広げていきたい」と話す。これから注力していく取り組みや、今後の方向性などを聞いた。

新規分野を積極開拓

トップ工業 石井社長ー現況は。
 「3年前にリーマン・ショック前の水準まで回復したが、その後は横ばい。今期(18年5期)もほぼ前年並みに落ち着きそうだ。プロショップ向けや機械工具商向けが好調だった」。

ー社長就任2年目を迎えましたが、特に注力していることは。
 「既存分野での需要の掘り起こしだ。工場や建設などの現場では、常に使いやすさや安全性が求められており、多くの潜在的なニーズが眠っている。こうした需要を取り込むために、当社では年間約30アイテムの新商品を発売し、約2000アイテムという豊富な商品ラインアップをそろえている。営業が積極的に市場の声を集め、商品開発に反映させるだけでなく、製造も1ロット1万本のような大量生産ではなく、1000~700本ほどの少量多品種で多様なニーズに対応している」。

 「ただ、これだけでは今後さらなる成長を目指すのは難しい。既存分野だけでなく、新規分野を積極的に開拓し、ユーザーの幅を広げていかなければならない」。

ーそのためには。
 「今までとは目線を変えた製品づくりに取り組む必要がある。求められる品質や性能、デザインは違うだろうし、それらの商品をつくる設備や営業のやり方も変えていかなければならない」。

枠に囚われない企業に

ー具体的に取り組むことは。
 「まずは人材育成と組織づくりだ。社員には必要なスキルを身に付けてもらうために具体的な目標を示して教育、育成を行う。また、社内体制も最適な形に見直し、しっかりとした土台を築いて会社全体で新しいことに挑戦できる一体感のある組織づくりに取り組む」。

ー来年は創業80周年を迎えます。
 「これまで製品開発に磨きをかけながら多くの分野に製品を展開してきたことで、現在のブランドを確立してきた。今後もこの『TOP(トップ)』というブランドを大事にしながら、工具メーカーという枠に囚われず、より幅広い人が、幅広い現場で使うことができる道具メーカーとしてさらなる成長を目指していきたい」。

日本産機新聞 平成30年(2018年)3月20日号

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