2026年10月29日(木)

山久が創業95周年、100周年も見据え「最高に安心できる企業」へ

95周年を盛大に祝う山久・平山正樹社長(写真中央)

昭和6年(1931年)に創業した機械工具商社の山久(滋賀県長浜市、0749・63・6611)は6月6日に創業95周年を迎え、記念式典を開催した。取引先や仕入先、金融機関など関係者が多数出席し、95年の歩みを振り返るとともに、次の100周年に向けた展望を示した。平山正樹社長は「地球上で最高に安心できる企業」を目標に、経営品質の向上と次世代への価値継承に取り組む決意を示した。

式典の冒頭、平山社長は、長年にわたり支えてきた得意先や仕入先・メーカー、金融機関への感謝を述べ、「皆様の顔を見ていると感動する」と挨拶。また、父である平山正会長が創業30周年にあたる1961年に入社して以来、約60年にわたり会社を見守ってきた歴史を振り返った。

平山社長は就任後にリーマン・ショックによる業績の悪化も経験したが、着実に事業を立て直したほか、創業90周年ではヒストリーブックを刊行し、創業者や先人の思いを記録。平山社長は、「95周年は一つの節目に過ぎない。100周年に向け、『地球上で最高に安心できる企業』を目指し、経営品質を高めていく」と語った。今年90歳を迎え、取締役を退任する平山会長について、「元気に100周年にも参加してほしい」と健康を願う言葉も添えた。

来賓祝辞では、湖北工業の石井太社長が山久の誠実な対応と品質、納期、安定供給への取り組みを高く評価。「安心という価値を日々の業務で体現している企業」と称賛した。また、トラスコ中山の中山哲也社長は、これからの企業競争では「便利さ」が重要になると指摘。AIや自動運転、迅速な見積もりなどを例に挙げ、変化を積み重ねることが将来の差につながると述べ、乾杯の挨拶で山善の岸田貢司社長が「100周年もここに集う全員で迎えたい」とエールを送った。

今回の創業95周年事業では大阪・関西万博に着想を得た展示会『山久万博2026』を5月に開催。同社の虎山勧専務が「次世代に何かを残したい」との思いで企画した一方、運営を通じて課題も明らかになり、平山社長は「100周年に向けた伸び代として改善につなげたい」と語る。中締めで虎山専務は95周年事業と次世代への思いを語りつつ、「創業100周年は通過点。さらなる高みを目指し、商売に努めていきたい」と締めくくった。

日本産機新聞2026年8月20日号

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