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ユーテック 水性切削液「アクアブルー」を実用化へ
従来切削油と同等以上の加工性能を実現 環境負荷も大幅軽減
主に油圧装置の製造・販売を手掛けるユーテック(大阪府南河内郡、0721・984419)が従来の油性や水溶性の加工油に代わる新技術として、水性切削・研削液「アクアブルー」の開発に成功し、実用化に向けた取り組みを本格化させている。同製品は優れた冷却性能・潤滑性能により高い加工性能を有すると同時に、火災リスクがなく、腐食・臭気・ミストによる環境負荷を大幅に低減できる。
純水に植物由来の高分子添加物を配合した切削液で、高硬度材やアルミ合金加工において、金型メーカーでのテストでは、従来の水溶性切削油と同等以上の切削精度(寸法・面粗度)や工具寿命が確認されている。

また、不働態膜を形成する成分を含有しており、油性切削液と同等の防錆性能も誇る。実際に、6カ月以上同製品を使用した試験では、ベアリングやLMガイドなどの摺動部品に腐食は一切無く、加工後のワークにも同様の効果が確認された。
環境・安全面にも優れ、火災リスクはゼロ、使用中の臭気もほぼ発生しないことから、作業環境の改善にも貢献。新液を補充することで液性能を維持できるため、交換作業頻度を軽減できる。また、水性であることから、使用後の廃液は産業廃棄物としての処理が不要で、処理コストの削減につながる。上西幸雄会長は、「河川にそのまま流しても生き物には何の影響も無い」とその安全性を強調する。
アクアブルーは大阪府立産業技術研究所、東北大学、金沢大学、京都大学との共同研究や学術指導によって開発された。当初は油圧機器の作動液として実用化され、水門開閉装置などで稼働実績を持つ。現在は、不二越やジェイテクトフルードパワーシステムでアクアブルーに対応したポンプやバルブが実用化されたことで、工作機械に使用される油圧ユニットから、水圧ユニットへの転換が可能となり、切削液としての応用に成功した。
同技術を応用した水性グリース「アクアグリース」も商用化に向け準備が進められている。
同社は引き続き機械メーカーなどと検証を進めており、新規のテスト加工も受け付けている。
日本産機新聞2025年11月20日号
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