人手不足や地政学リスク、AIの普及、半導体市場の成長など製造業を取り巻く環境は大きく様変わりしている。こうした環境変化に対応し、販売店を支えるため、商社は物流やECサイトの強化、PBや自動化に貢献する商品の拡充など独自の […]
鳥羽洋行・遠藤 稔社長「新商材の育成と開発」【特集:商社トップインタビュー】
AMRや協働ロボットに注力

–今年の景況をどう見ますか。
昨年は主力の一つの自動車業界が停滞し、自動車部品向けは厳しい状況が続いたが、第4四半期からAI向けだけでなく、パソコンなどの民生品向けの半導体が回復してきた。今年は中東問題など不透明な要素はあるものの、半導体は本格成長し、良くなるとみている。
–そんな中で今年注力することは。
一つはこの数年で新たに取扱いを開始した「新商材の育成」だ。昨年にソフトバンクロボティクスと代理店契約を締結し、AMR(自律搬送車)「PUDU」の販売を開始した。同製品は教示作業などが少なく、簡単に立ち上げが可能なAMRで、ユーザーからの評価は高い。展示会への出展やデモ機を活用し、ユーザーへのアピールを強化し、認知度を高めていく。
協働ロボット「ユニバーサルロボット」も強化する。代理店契約後の4年間で多くの台数を販売してきた。そのおかげで、さまざまなユーザーの導入事例を蓄積できている。そのノウハウを提供できる専任の担当者を配置したほか、本社のラボを活用しながら、治具や自動化のライン構築などロボット単体だけでなく、システムで提案していく。
–ほかには。
もう一つが「新商品の発掘や開発」だ。PUDUやユニバーサルロボットのような商品を継続して発掘する。また、ユーザーに直接販売している強みを生かし、ユーザーの声をメーカーにフィードバックするなどして、メーカーと共同で商品やシステムを開発したい。
–商品の育成や発掘を強化する狙いは。
商社にとって、他社に先んじて提案できる新商品は欠かせないからだ。商社の最大の差別化要素は「商品力」と「人材の質」の両輪だと思う。人材は育ってきているが、一朝一夕でできるものではないので、継続して人材育成には注力する。一方の商品の開発はもう一つの重要な車輪で、こちらも絶えず強化していく。
日本産機新聞2026年7月20日号
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