2026年9月30日(水)

帝国チャック「自動車部品の品質安定に不可欠」【特集:〜自動車産業〜提案したい技術はこれだ!】

「デザインチャック」

特定ワークから多品種まで対応

顧客ニーズに応じ最高の機能と品質を併せ持つ帝国チャックの『デザインチャック』。「掴んで引き込む」の二面拘束を基本にワークとチャックを密着させ、ビビりを抑制することで難物なワークも高速・高精度な加工を実現。「デザインチャックはニーズに応じ一品一様で製作するため、特定のワークを大量生産する自動車部品に最適。数万個生産でも同一品質が得られる」と語るのは取締役営業本部長の中島勇夫氏。標準チャックでは難しい大量生産のワークに対し、品質安定を確保できるため自動車産業で重宝され、同社はこれまで20万点以上の製作実績を持つ。

デザインチャックには様々な仕様があり、複数の機能を融合させ、難物なワークも把握可能だ。自動車産業で活用される製品は主に3つで、『UBLチャック』は鋳造・鍛造素材加工で高性能を発揮。両センタ・ボス穴などを基準に2~3爪がワーク外周に倣い、掴んで引き込み把握する。鍛造素材の抜き勾配でも掴んで引き込むことが可能で、加工精度、加工条件、把握部形状など諸条件に応じて幅広い適応性を備えている。

『ピンアーバーチャック』は加工物を掴みながら引き込む内径把握チャック。ピンの背面を相互で背面支持し、加工物をストッパに強く引き込み把握するため高い剛性と繰返し精度0・01TIRの高精度で、主に仕上切削で活用。ストッパーと爪部でエア検知可能なデザインも開発し、無人運転でのチャッキングミス防止に貢献している。

『特殊コレット』はワークの把握径に合わせた幅広いレイアウトに対応。ブレーキドラムなど大型ワークから電子部品の小型ワークまでワークの剛性や加工条件に応じ製作するほか、ロータリーテーブルに搭載する仕様もあり、旋削からフライス加工までの連続加工にも対応できる。

「昨今は大量生産だけでなく、多品種小ロットに対応するクイックチェンジシステムも好評だ」と中島本部長。シリンダー、ドローバー、主軸端を変更せず、機械一台で内径と外径用のチャックを入れ替えることも可能で、培った経験とノウハウで顧客のあらゆる加工課題を解決に導いている。

自動車産業で20万点以上の製作実績を誇り、クイックチェンジで多品種小ロットにも対応する

日本産機新聞2026年2月5日号

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