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真和工業 「運ぶ」から「滑らせる」へ発想の転換で物流を変える
物流改善の樹脂パネル『μ(ミュー)デッキパネル』はローラーコンベアや台車に代わり、重量物を安全かつ誰でも簡単に運べることを念頭に、自動車部品の生産現場などで数多くの物流改善を手掛けてきた小島プレス工業が開発。物流器具事業を担当する真和工業(愛知県豊田市、0565・76・1232)が販売及び現場への提案活動を担っている。
始まりは「工場内物流でローラーコンベアを使用していたが、人が乗って転倒災害の事例が増えたことで対策が必要になった」とし、小島プレスグループ内で用途開拓などを重ねながら展開を進め、樹脂製パネルを工場床に敷き詰め、『滑らせてモノを運ぶ』というユニークなアイデアを活かし、2012年に発売した。通常時の約1/9の力でモノを動かすことができ、ちょっとした重量物の運搬が可能となり、現場の作業性や安全性の向上に貢献。

特長は主成分のポリアセタールに独自の添加剤を加え摩擦抵抗を低減。他社製にないレール形状も施したことで、重量物を縦・横自在に滑らせて運ぶことが可能だ(移送可能な重量は150㎏)。パネル1枚の耐荷重は4・5㌧、薄さ(段差)8・3㎜でフォークリフトの乗り入れも問題なく、施工も市販両面テープ(推奨はマクセル製スリオンテック)で固定するだけで工場や物流現場のレイアウト変更に対応。
これまでの導入事例は物流倉庫が多く、従来はモノを運ぶ際、板台車を使用すると、ストッカーに戻す手間やキャスターの破損が起こりやすいが、μデッキパネルで滑らせて運ぶことでモノを台車からパレットに移す作業や台車の持ち運び・返却も不要となり、作業工数の削減や転倒の危険性を回避。リフトが侵入できないスペースにも有効だ。
また、トラック内への搬送・積替、コンベアの代替え、作業台からの載せ替えなど様々なシーンで活用できるほか、棚にデッキパネルを貼ることで重い物の出し入れもスムーズ。パレットシューターやカラクリ機器に貼ることで、モノを滑らせる機能と静粛性で重量物の移動も安全かつ容易だ。「自動車メーカーの中には金型や治具など重量物の保管棚や軽量部品の出し入れで使用頂いており、メンテナンスもモップがけぐらいで簡単」という。

今後は既存の取引先への提案に加え、機械工具商社や地域の販売店に向けて販促活動を強化する。使用事例などの製品動画も用意し展示会を通じて訴求。「セルフ診断カードを設け、台車の使用、荷物の持ち上げ、ローラーコンベア(ストア)のある現場で改善が期待できる」と真和工業の担当者。
製品ラインアップは、一般タイプ(白色、W400×D330×H8・3㎜)、低摩擦タイプ、導電性タイプ、一般タイプ(黄色)の4つで、木製床用に専用取付金具(別売)も用意した。
日本産機新聞2026年6月5日号
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