2026年11月5日(木)

日伝・福家 利一社長「安定して商品届ける物流」【特集:商社トップインタビュー】

半導体製造装置、需要変動に対応

福家 利一社長

–いま取り組んでいることは。

物流を強化している。10年ほど前から東部、中部、西部それぞれに大型と中型の物流拠点の開設を進めてきた。その目的は商品を安定して正確に届けることができる物流ネットワークを再構築することだ。

今年8月に埼玉県蓮田市に物流センターを新設する。これは東部の中型拠点で、自動倉庫や無人搬送車などの自動化技術を導入する。これにより目標としてきた新たなネットワークの基盤が完成する。

–物流に力を入れる理由は。

半導体製造装置や工作機械向けの機械要素部品の需要が変動する市場に対応するためだ。特に半導体製造装置は半導体の好況と不況の景気循環の影響を受け、生産量が急激に変動する。

世界の半導体需要が飽和状態になると製造装置の生産量も急降下するが、増えると急上昇する。当社が販売する空圧・制御部品を含む機械要素部品は製造装置に不可欠な商品。安定して供給しないと生産を滞らせてしまう。

–最近は米イランの戦争が理由で部品や材料が手に入りにくくなりました。

調達ネットワークがよりグローバル化し、海の向こうで起こる戦争やパンデミック、輸出規制が原因で調達が困難になる。それに加えて日本は地震や台風など自然災害が起こりやすい。

そうしたなかで半導体製造装置や工作機械メーカーは、部品調達において「安定」や「確実性」を求めるようになってきた。これまでは「コスト」がそれだったが、いまは安定して調達できることが優先課題になっていると感じる。

日本が技術で世界をリードする半導体製造装置や工作機械はこれからさらに世界で需要が拡大し、それに伴い機械要素部品の需要も増えていく。安定して部品を届ける体制をつくり日本のものづくりの成長を支えたい。
 

日本産機新聞2026年7月20日号

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