2026年10月8日(木)

山善、INSOL-HIGHなど データ収集センターが本格稼働

山善(大阪市西区)、INSOL‐HIGH(東京都千代田区)らが発足したヒューマノイドロボット(ヒト型ロボット)の社会実装を目指すコンソーシアム「J‐HRTI(ジェイハーティ)」は8月26日、フィジカルAI学習データ収集センター「J‐HRTI 関東データファクトリー」を本格稼働させた。

同センターは千葉県習志野市に設立された。敷地面積は約1400㎡。ヒト型ロボットを35台稼働させており、最大40台まで拡充する計画だ。ジェイハーティの参画企業はツムラ(東京都港区)、DMS(東京都千代田区)、芙蓉総合リース(東京都千代田区)、山善などの5社。事務局はINSOL‐HIGHが担う。

データ収集センターでは、コンベヤからのピッキング作業や、接着剤を使う組み立て作業など、参画企業の実際の現場データを模した学習を行う。取得するデータには、成功動作だけでなく失敗動作にもタグ付け(アノテーション)を施し、ロボットに「やってはいけないこと」も学習させる。

「J‐HRTI(ジェイハーティ)」は民間企業のみで構成される

INSOL‐HIGHの磯部宗克社長は「データを蓄積、更新し続けるエコシステムを構築し、特定企業のためのデータから産業全体の資産へと発展させる。これにより、業界横断の基盤モデルの構築を目指す」と述べた。

ジェイハーティは今後、全国10カ所にデータ収集センターを展開する方針だ。また、中小企業向けの新サービスとして、データ収集用の機材「J‐HRTIデータ収集キット」のレンタルも始める予定。高額な初期投資や専門人材の不足、データ量の不足といった中小企業が単独でフィジカルAIを導入する際の課題解消が狙いだ。中小企業が現場で収集したデータをジェイハーティに提供し、提供量に応じてジェイハーティの蓄積されたデータを割安に利用できるモデルを想定している。

ロードマップでは、2026年度に単純タスクによる現場導入を推進し、27年度に導入実績を積み上げ、28年度を拡大普及期と位置付ける。

日本産機新聞2026年10月5日号

[ ソフトウェア ][ ニュース ][ ロボット ][ 未分類 ] カテゴリの関連記事

アクアシステム・木村  匡伸社長「創業70周年、次のステージへ」【特集:メーカートップインタビュー】

アクアシステム・木村  匡伸社長「創業70周年、次のステージへ」【特集:メーカートップインタビュー】

組織改革で更なる成長を –昨年度を振り返って。 目標の売上高10億円超えを達成する売上高11・3億円を達成できた。今後の更なる成長に向けた課題も明確になっており、長期的な視点に立った組織体制の構築が必要。従来 […]

HexagonMI・池谷  望社長「豊かさ支える品質を」【特集:メーカートップインタビュー】

HexagonMI・池谷  望社長「豊かさ支える品質を」【特集:メーカートップインタビュー】

日本ものづくり技術の知識継承に貢献 –今年注力することは。 今年からブランドメッセージを「Quality for life」としており、その浸透に注力する。メッセージの意図は「品質は完成品の合否判断だけでなく […]

タンガロイとNTKカッティングツールズが合併へ

存続会社はタンガロイに タンガロイ(福島県いわき市、0246・36・8501)とNTKカッティングツールズ(愛知県小牧市、0568・76・1270)はこのほど、2027年1月1日付で合併すると発表した。存続会社はタンガロ […]

記事ジャンル

関連サイト