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東京精密 愛知に計測センター開設
ショールーム機能拡充、測定課題に対応
東京精密(東京都八王子市、042・642・1701)はこのほど、子会社の東精エンジニアリング(茨城県土浦市、029・830・1882)の愛知県東郷町の名古屋新工場内に、三次元測定機などのショールームやデモ機能を持つ「中部計測センター」を開設した。名古屋営業所も同じ建屋に移転、併設した。計測センターは土浦、大阪、八王子に続いて4カ所目で、最大の土浦に次ぐ規模。愛知県を中心に中部地域の顧客の測定課題に対する提案力を強化する。

従来の名古屋営業所内にあった展示スペースの2・5倍の約320㎡を確保し、三次元測定機、ソフトウェアなど27製品、自動計測向け製品などを多数常設。打ち合わせやデモ、セミナーが行えるスペースを設けた。
同社製としては初めてとなるⅩ線CT装置「Insightcom160」や、業務提携するカール・ツァイスの三次元測定機「SPECTRUM」の新製品などを展示。自動化ゾーンを設け、測定の自動化システムも紹介する。
9月16日に開いた開所式で、木村龍一社長は「以前の名古屋営業所の展示スペースは手狭で拡充する必要があった。今後はデモやショールームとして、商社や販売店の展示会などにも活用して欲しい」(木村龍一社長)と述べた。

半導体装置の工場も新設
東精エンジニアリングが新設した工場は敷地面積3万5887㎡で、延床面積は1万3134㎡で、総投資額は80億円弱。ユーザーに特化した専用測定機のほか、シリコンウェハーを研磨するグラインダーを生産し、半導体の需要拡大に対応する。
吉田均会長は「計測と半導体の融合を進めており、同じ敷地内に計測センターと工場を設けた今回の工場は『ワン東京精密』を象徴するものになる。2027年度を最終年度とする中期経営計画の売上高1850億円に向け、重要な工場になる」と述べた。
日本産機新聞2025年10月5日号
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