今回のメーカートップインタビューは、「伝導・搬送・物流・運搬機器編」。メーカー各社は、新製品の拡販や新たな経営資源の開拓など、さらなる成長に向けた戦略を描く。変化する市場環境をどう捉え、どのような策を講じるのか。各社のト […]
アクアシステム「防爆エリアの暑気対策を実現」【特集:メーカーの強さの源〜光る!スゴ技〜】
水道直結型を開発、最大冷却マイナス8度
熱がこもる場所や化学薬品工場など火気厳禁エリアでの使用をメインに熱中症対策や静電対策として開発したのがミスト発生装置「クールミスター(ACMシリーズ)」だ。同社のエア駆動式工場扇シリーズに後付け可能で、圧縮エアでミストを発生させ、最大冷却マイナス8度(本体から50㎝以上離れた場所)の効果が期待でき、高温多湿な作業現場や化学プラント、ガソリンスタンドなど幅広い現場で採用されている。

営業部の西堀竜人課長は「直近はガス充填所(夏場は40度近くになる)の引き合いも増えてきた」と今夏の拡販を進める。
クールミスターは工場扇や扇風機のカバーに2つのノズルを取り付け、ニードルバルブでミスト量や風量を調整できるほか、首振り機能を活用すれば広い範囲での冷却効果も得られる。エア式・電動式(製品駆動はエア式)両方に対応しており、ユーザーは従来機をそのまま活用し、後付けで現場の暑さ対策を行う場合も多い。他社製の電動式工場扇の場合もコンプレッサを用意すれば、クールミスターを使用できる。
また、一般的なミストノズルと異なり、エアを含んだ状態で微粒子なミストを噴霧するため、周囲が濡れることなく快適な環境を実現できるのも大きな特長だ。気化熱ですぐ蒸発し周囲の空間を冷やすため、空調がなく梱包された荷物の多い倉庫や静電気を嫌う場所など火気厳禁エリア(防爆エリア)の使用にも有効。
今年はさらに、従来のタンク直結型(ボトル式)に加え、水道直結型(ACM‐AW)をラインアップ。水道に直結することで給水の手間もなく、長時間の使用が可能だ。

「従来品はミスト調整で約8時間使用できるが、猛暑日が続いた昨年は特に噴霧量を高めに設定するユーザーも多く、給水が手間との声に応え、製品に改良を加えた」。
昨年の実績は熱中症対策義務化を背景に、目標数の1・5倍を販売。「1台買って好評だったユーザーが他工場にも展開するなどリピート率は高い」と西堀氏。今年も昨年と同様の販売数を想定し、展示会や商社・販売店を通じPRを強化するほか、シーズンオフ中のメンテナンス対策に、グリスを補充する給油器「グリスアッパー」も提案する。
日本産機新聞2026年7月5日号
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