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第42回全機工連全国大会ー東京大会ー
全国480人が参加
ものづくり3社パネルディスカッション
機工商の未来を議論
全日本機械工具商連合会(前西孝夫会長・エバオン会長)は10月26日、東京都港区の第一ホテル東京で「第42回全機工連全国大会」の東京大会を開催する。全国から機械工具商や賛助会員のメーカーら約480人が参加し、業界の未来を議論する。今回のテーマは「挑戦する勇気~New made in Japan~」。日本を代表する中小製造業の代表ら3人がパネルディスカッションに登壇し、「町工場の挑戦」を語る。世界で戦う中小ユーザー企業の話を聞くことで、「機械工具商の本来の役割」や「挑戦すべきことは何か」など業界の未来について議論を深める。
町工場の挑戦紹介
全機工連の全国大会は、3年に一度、東京・名古屋・大阪の機械工具商組合が持ち回りで開いている。パネルディスカッションや講演などを通じ、その時々の業界共通のテーマや課題などを浮き彫りにし議論しあう大会だ。
前回の愛知大会ではアスクルの岩田彰一郎社長が「社会の変化と流通の進化」について講演。その後、中部ブロックを中心とした若手経営者の6人がパネラーとして登壇し、業界の未来について議論した。
今回、東京大会のテーマは「挑戦する勇気~New made in Japan~」とした。ネット通販の台頭やユーザーの海外移転、購買行動の変化など、業界を取り巻く環境は変化し続けている。大会実行委員長の山田雅英氏(山田マシンツール社長)は「作り手と使い手をつなぎ、ユーザーやメーカーと一緒に価値を生み出すのが我々の仕事の原点にあると思う。変化の時代だからこそ、本来の役目やあり方を議論する場にしたかった」と話す。
こうした思いを受けて、パネルディスカッションには挑戦している中小製造業の代表者を招いた。パネラーの江戸っ子1号の浜野慶一氏(浜野製作所)、下町ボブスレーの細貝淳一氏(マテリアル)、コマ大戦の緑川賢司氏(ミナロ)と登壇者らはいずれも「挑戦」している企業経営者ばかりだ。コーディネーターには3000社以上の中小企業を訪問した、政策研究大学院大学の橋本久義名誉教授を招いた。
パネラー3人に機械工具商に期待することなどを聞いたところ、「仕事の仲介役、教育できる場を設けて欲しい」(浜野氏)、「圧倒的な専門性と技術力」(細貝氏)、「常識を打ち破る覚悟が必要」(緑川氏)など、三者三様の独自の見方を話していた。パネルディスカッションでは、こうした3人の「町工場(まちこうば)の挑戦」や、「機械工具業界に求めること」などが話される予定だ。
大きくならない国内市場、ネット通販などの参入、ユーザーの海外展開や購買行動の変化など、業界を取り巻く環境は難しいものとなっており、機械工具商も「挑戦」が求められている。今回の全国大会はパネラーの挑戦や取り組みを通じ、業界の役割や挑戦すべきことなど、業界の未来について議論する場となる。
開催概要
会期:10月26日㈬
時間:13:30~18:45
会場: 第一ホテル東京(プリマヴェーラ)
主催:東京都機械工具商協同組合
予定:受付開始12:30
第一部大会式典 13:30~14:15
特別講演
「東日本大震災からの復興」
桑原 茂氏(キクニ社長)
第二部パネルディスカッション
「町工場(まちこうば)の挑戦」
14:30~16:30
第三部懇親会17:00~18:45
関連記事:全機工連全国大会(東京大会)パネリスト3氏に聞く〜機工商に望むこと〜
日本産機新聞 平成28年(2016年)10月25日号
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