今回のメーカートップインタビューは、「伝導・搬送・物流・運搬機器編」。メーカー各社は、新製品の拡販や新たな経営資源の開拓など、さらなる成長に向けた戦略を描く。変化する市場環境をどう捉え、どのような策を講じるのか。各社のト […]
NKE・中村 道一社長「軽量・高把持力チャックで新市場開拓」【特集:メーカートップインタビュー】
“二番煎じ”より“ないもの”創る

–昨年を振り返って。
チェーンコンベアのオートテンション機構や次世代エアチャック「ウルトラフォース」など、将来を見据えた新製品を相次いで市場投入できたことは大きな成果だ。オートテンション機構は高い省メンテナンス性が評価され、各種表彰も受けた。今年はHV向け関連設備や半導体も含め市場環境は回復基調といえる。
–次世代エアチャックへの期待は。
開発に7~8年を費やした当社の戦略製品で、販売実績はまだ少ないものの、潜在需要は大きい。最大の特長は、約1・5㎏という軽量設計ながら、従来約4㎏クラスの大型エアチャックに匹敵する把持力を発揮できる点だ。製品自体も軽量化を図り、より小型な搬送機械への搭載が可能で、設備の投資コスト削減につながる。導入規模によっては大幅な投資削減も可能だ。
一方で、従来の概念を覆す製品だけに、ユーザーが効果をイメージしにくいことが課題だ。今後はロボットメーカーとの連携や実機デモ、全国展開するキャラバン活動を通じて市場浸透を図る。
–新商品開発の考え方は。
市場ニーズを捉えつつ、「今までになかった」「自分たちがワクワクできる」製品を生み出すことを重視し、従来から培ってきた「DDI(デザイン・ドリブン・イノベーション)」の考え方をベースに、4月から全社員のアイデアを集める仕組みを構築した。FA機器に限らず、新たな価値を創出する製品を生み出していきたい。現在は小規模農家の課題解決を図る「NOBITA(伸縮式多機能柄杓)」を開発し、クラウドファンディングを通じて市場ニーズの把握に取り組む。
–今後の展望は。
FA分野で培った技術を農業や介護など、人手不足が深刻な分野にも展開したい。昨年から新事業として「チラシ制作サービス」や「アトリエールファブ(木工工房)」の運営も始めており、社員の自由な発想を生かし、独創的な製品で新たな市場を開拓していく。
日本産機新聞2026年9月5日号
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